こんにちは!Kayoです。 私は7年前の20歳の時、アメリカ大陸を鉄道で横断しました。第一回:20歳のとき、女一人でアメリカ大陸横断しました。①きっかけ編
400ドルで15日間、そしてアメリカ全土を移動可能なAMTRAKのレイルパスを使って、シアトルからワシントンDCまでやってきました。 前回:20歳のとき、女一人でアメリカ大陸横断しました。⑨首都ワシントンDCで歴史に想いを馳せる
120時間で12,000kmを移動するこの度も、もう終盤。今回はニューヨークに行く前に、”シャーロッツビル”という田舎町に行ってきます。
20歳のとき、女一人でアメリカ大陸横断しました。⑩シャーロッツビルで一服&大陸横断のやり方公開
体調不良の私は田舎町のCharlottesvilleへ
ワシントンDCでハチャメチャ楽しんだ私は翌日、二日酔いの頭を抱えながら、ワシントンDCのAMTRAKの駅に行った。
予定だとこのままニューヨークまで行くつもりだったが、まず①ニューヨークでの宿をとっていない(というか、とれない)、そして②二日酔いがひどすぎて、どこかでゆっくり休みたいと思い駅員に「ゆっくり静かに過ごせる 町へのチケット」をお願いした。
すると駅員は「Charlottesville」という町を勧めてくれた。ここは静かで、綺麗で、駅員さんが個人的に好きらしい。 追加の料金も30ドルくらいだったので、私はそこに行くことにした。
Charlottesville(シャーロッツビル)へ
ワシントンDCからシャーロッツビルへのAMTRAKは4時間ほどだった。アメリカの首都ワシントンDCといえど、出発してから1時間もすれば超田舎に入り、乗客もポツポツ・・・といった状況だった。
窓から風景を眺めていたら、ふと視線を感じた。なんだこの感じは・・・そう思い、振り返ると、同じ年くらいのアメリカ人の男の子がこっちを凝視していた。
アメリカ人男の子「珍しいね。アジア人の女の子がこの電車に乗るなんて。」
私「本当は乗るつもりなかったんだけどね。ワシントンDCからニューヨークまでの寄り道だよ。」
アメリカ人男の子「そうなんだ。一人でこんなところに来るなんて勇気があるね。僕はEvan。よろしく。」
私「私はKayo。Glad to see you」
その後もEvanとは文化の話とか、政治とか人生の話とか、とにかく話が弾んだ。日本では初対面の相手と、ここまで深い話をすることは滅多にないが、アメリカならよくある。旅先で実のある話ができて楽しかった。
・・・・それにしてもEvanは興味津々に私に質問して来る。いくらアメリカでも初対面の相手にここまで深い話を聞くか?
1時間後、Evanの駅についたので、最後にFaceBookを教え合って私たちは別れた。
FaceBookを見ると、あっ!
Evanのプロフィール写真は、アジア人の彼女とのツーショットだった。わかったぞ、彼は「Asian Lover」なんだ。つまりアジア人の女の子専門ってこと。
アメリカは人種のるつぼで、自分と違う人種の人と付き合うこともかなり多い。とはいえ人種が違えば見た目は大きく変わる。つまり「私は黒人が好み。」「俺はアジア人が好み。」と行った具合に、シュミが人種で分けられるのも多いのだ。
国によって人の好みの分かれ方も変わるんだなと思っているうちに、電車はCharlottesvilleについた。
一人も歩行者のいないCharlottesville
シャーロッツビルの駅は小さかった。駅から最寄りのホステルへは結構歩いた。 道を歩く。 ・・・ ・・・ さっきから歩けど歩けど、誰一人として歩行者とすれ違わない。たまたまだろうか。まぁいいや。
お客さんが少ないホステル
ホステルは綺麗だった。いや、清潔でシンプルと言ったほうが良かろう。ホステルにはベッドとトイレとシャワーしかなかった。キッチンや談話室もない。私は20ドル払ってチェックインした。
同室には女の子が2人いた。いつもなら自己紹介でもして旅の話をするが、いかんせん私は二日酔いだ。早速寝た。
zzz zzz
寝ただけでその日は終わった。
翌日
よく寝たのでそろそろニューヨークに行くべきと思うが、大都会に行く前にもうちょっとゆっくりしたい。私はホステルのスタッフにもう一泊お願いした。
同室の女の子たちはもう旅たっていた。私はホステルのフリー朝食をいただく。
お腹が減っていたのか、パンを3枚も食べた。 朝食後もなんだかベッドが恋しく、私はまた寝た。しかしホステルの人がうざったそうにこっちを見ている。
・・・仕方ない、外に行くか。
私はしぶしぶ外で時間を潰した。近くに綺麗なショッピングモールがあるというのでそちらへ向かった。
ズンズン歩く。
ズンズン、 ズンズン・・・
2km歩いたところで何かに気づく。そうだ、この町にきてから誰一人ともすれ違っていない。車はビュンビュン走っているが歩行者がゼロなのだ。不気味だ。
さてモールに着いた。綺麗なモールだ。だが、 やっぱり人がいない
ひととおり雑貨を見て、コーヒーを飲んでホステルに戻った。戻る間も誰一人として会わなかった。アメリカの田舎は誰も外を歩かないんだろうな。
そして昨日からずっと感じていたもう一つの違和感にようやく今気づいた。
この町、白人しかいない。
これまでシアトルやサンフランシスコ、シカゴなどの有名な町にいた時は、白人も黒人もアジア人もごちゃ混ぜだったが、このシャーロッツビルには白人しかいないのだ。アメリカの古い田舎は白人社会なのだ。
アメリカに来て初めての田舎を経験することができた。
ニューヨークでの宿と帰りの飛行機を予約する
さて、Charlottevilleに2泊もしたし、最後の目的地、ニューヨークへ行く準備をしなくちゃならない。 でも、ニューヨークに行くのに困ったことがある。それは
ニューヨークでの宿が全く取れない
のである。
一週間前からニューヨークのホステルを探しているが、全然空きがないのだ。夏のニューヨークは旅行者でいっぱいなのだ。
ニューヨークからシアトルへ帰る飛行機のチケットを4日後に取ったから、ニューヨークには3泊する予定。だが、今のところニューヨーク1日目の宿しか取れていない。
かろうじて取れた1日目のホステルも一泊50ドル、高い!(通常は20ドル)。2日目以降に空いている宿は、ホステル、ホテル含め、「リッツ・カールトンの1泊15万円」の部屋のみ!無理!
ニューヨークで宿が取れない。どうするか
ニューヨークに行っても宿がない・・・・どうしようか。方法は3つある。
①ニューヨークのセントラルパークで野宿
②ニューヨークのマックに泊まる
③SNSでSOS
①は女ひとりがアメリカの公園で寝るのだから、危険だ。
②は店員に追い出される可能性あり。
③はニューヨーク在住の知人なんて思い当たらない。
とはいえ何もしないより、いい。私は③SNS(FaceBook)で、「ニューヨークに行くけど、宿がない、困った!」と発信した。
するとその日の夜FaceBookよりこんなメッセージが。 「カヨちゃん!ニューヨーク来るの?私先月ニューヨークに引っ越したばかりなんだ。よかったらウチに泊まりに来る?」
なんと!
なんとたまたま、シアトルで出会ったアメリカ人の女の子がニューヨークに引っ越して来たという。こんな奇跡があるのか!?
私は「お願いします」と即答した。やったやった、ニューヨークでの宿が取れた!これで安心してニューヨークへ行けるぞ♩
私は胸をなでおろし、最後の街、ニューヨーク行きの電車に乗った。
アメリカに来て初めての田舎町、Charlottesvilleを体験し、最後はニューヨークです。アメリカン・ドリームが詰まった街、ニューヨークで無事に4日間過ごせるのでしょうか。
次→20歳のとき、女一人でアメリカ大陸横断しました。⑪ついに最終目的地、ニューヨークへ!
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