オーストラリアの小学校で日本語の授業に参加しました。日本との違いを伝えます。

      2017/06/02

こんにちは、Kayoです。昨日、オーストラリのサンシャインコーストにある、ローカルスクールで日本語の授業のゲストティーチャーをしてきました。

海外の小学校を訪れたのは今回が初めて。日本語の授業だけだけど、オーストラリアの小学生がどんな風に授業を受けていたか、色々面白いことがあったのでここでご紹介します。

 

オーストラリアの小学校の授業風景。色々あったよ!日本との違い

 

 

いきさつ

今回私がなぜオーストラリアの小学校を訪問することができたかと言うと、私の中学時代のALTのオーストラリア人の先生が、今は母国の小学校で日本語を教えていると言うことだったので、私もその学校に行っていいかと聞いてみたところ、「いいよ」とのことだったので、おじゃまさせてもらった次第です。図々しくも家庭を持っている彼の家に2泊しながら、さらに学校までついてくるというプログラムです。

 

オーストラリアの小学校で日本語を教えるの?

私がALTの先生から「今、オーストラリアで日本語を教えているよ」と聞いた時、「え?オーストラリアの小学校って、日本語を教えるの?」と質問したところ、この国では小学生は第二外国語として1年生から日本語、中国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語などを勉強するそう。しかし言語の選択は各個人でできるわけではなく、学校が1つの言語を選択するそうです。

 

ではここからお伝えしていきます。今回私が行った学校は、

これが学校の一部です。

今回私がおじゃまさせてもらったのは、サンシャインコーストという、ゴールドコーストに並ぶリゾートエリアに近いエリアの中の山の田舎にある小さな学校。州立小学校です。1年生から6年生まで全校生徒は150人。先生は25人くらい。

図書館です。

職員室です。

図書館はかなり小さく、職員室も、「え?これが職員室なの?」という仕様。一人一個の机がない!でも職員室はどの学校もこんなものらしい。また教室は1〜4年生がけっこう小さく、5、6年生は2倍のサイズです。物が床に落ちていたり、机がグチャグチャでも問題ないみたいです。

2年生のクラス。立っている先生が日本語の先生。後ろには担任の先生が座っています。

 

 

オーストラリアの小学生の授業カリキュラム

さて、ここではオーストラリアと日本の小学校のカリキュラムの違いをお伝えします。違いはいっぱいあるため、全部話すとややこしいですが、基本的に教科は同じです。算数とか体育とか、芸術とか。ただし日本と違うところが「外国語」の授業です。

外国語」の授業は実は週に1回だけです。1時間が40分のため、週に40分だけ。だからわりと生徒は外国語の授業を楽しみにしているような気がしました。他にも芸術や体育は週に1、2回と少ないです。

 

オーストラリアの小学生の一日

1年生から6年生まで7時間制です。1時間は40分。昼ごはんは持参です。ここで驚くべきことが・・・実はオーストラリアの小学校はランチが2回あるんです!

ファーストランチとセカンドランチ???

まずそもそもこちらは「休み時間」というのがありません。日本では授業と授業の間に10分ほどの休み時間がありますが、こちらはないのです。代わりにランチタイムが2回あります。一日の流れを時系列でまとめるとこのようになります。

 

1時間目:9:00~9:40

2時間目:9:40~10:20

3時間目:10:20~11:00

ファーストランチ:11:00~11:40

4時間目:11:40~12:20

5時間目:12:20~13:00

セカンドランチ:13:00~13:40

6時間目:13:40~14:20

7時間目:14:20~15:00

 

 

ちなみにファーストランチは売店で買う子もいます。ただ、売店といっても、クッキーとかマフィンとか甘いものばかりです。でも、ほとんど手作りでした。

売店のおばちゃん。保護者?

 

もちろん掃除なんて、ない

これは明らかに日本が少数派なだけですが、もちろんオーストラリアの小学校も掃除時間というのはありません。ランチの後は思い思いに遊ぶだけです。

先生も2回ランチする

ランチが2回あるというのは、何も子どものエネルギー持続時間が短いからってわけでもなく、先生もしっかり2回ランチします。私が訪れた日の職員室は・・・

パーティー状態になっていました!しかしこの日はたまたま思いつきでパーティーになったらしく、普段は持参のランチボックスでしっぽり食べるんだそう。(別にしっぽりではないと思いますが)

先生だってランチタイムはランチタイム。別に授業の準備を必死にやるわけでもなく、みんなで話して、笑って、食べて・・・とってものどかな雰囲気でした。しかしこれは全ての学校に当てはまるわけではなく、雰囲気の悪いところは悪いのだそう。

 

私としては「別に、2回もランチ食べなくていいよー」って感じですが、授業の間に休み時間がないのはいいですね。急いでトイレ行かなくていいし。授業時間に手を上げてトイレに行けばいいんだし。とか、小学生に戻った気分で色々考える。それはいいとして、次はいよいよ授業風景

授業スタート!

さて、いよいよ日本語の授業がスタートです!先生が教室に入ると!なんと・・・

 

起立!気をつけ!礼!?

さて、いよいよ日本語の授業がスタートです!先生が教室に入ると!なんと・・・生徒が、立った!そして「先生、おはようございます!」と言って、座った!!

日本の小中高で当たり前の、授業が始まる時のあいさつ。「起立、気をつけ、礼!」これは、日本独特のものだ・・・と思っていた、が・・・?

 

 先生の授業方針

そう。これはこの日本語のクラスだけの現象。ここの日本語の先生は、「日本語を教えるなら、やり方も日本式で」をモットーに、授業の最初と最後に「起立、気をつけ、礼」をやるという。しかも「起立の際は、ちゃんとイスの後ろに立つ」と厳しくしつけている。そしてそれをちゃんと守っているオーストラリアの子どもたち・・・おお・・

 

オーストラリア人の特徴

みなさんご存知の通り、日本の学校はしばしば厳しすぎると言われる。そして子どもたちも言うことをよく聞くと言われがちだ。確かにそうだ。それはそうだが、だからと言って欧米の子が一概にやんちゃとは言えない。

そもそもオーストラリアが欧米に入っているのか疑問だが、私が以前住んでいたアメリカの小学生とオーストラリアの小学生は、かなり違うところがあった。アメリカはイメージの通り、型にとらわれないマインドが強いため、「皆で同じことをする」と言うのがかなり難しいが、オーストラリアはそうでもない。むしろ結構まじめに授業も聞いていて、正直びびるくらいだ。

3年生のクラス

 

授業の半分を使って、ペーペーなゲストティーチャーを紹介してもらった

そうやって授業が始まり、さっそく自己紹介させてもらった。子どもたちから見れば「いきなり日本人の先生がきた」と思っただろうか、こんなことはよくあるから気にしないのだろうか、はたまた「仲間がきた」とでも思っただろうか、どちらでもいいがとにかく英語で自己紹介した。日本語での自己紹介は彼らにとってまだまだレベルが高すぎるのだそう。

みんな物珍しそうに見てくるよね。

私は「Hello, My name is Kayo. I’m from Japan which is Spring now. I was a student of your “Sensei” 12 years ago. I am a writer and traveling New Zealand, Australia and Indonesia. It’s nice to meet you.」みたいな挨拶をした。

 

質問がどんどん出てくる

一通りの自己紹介の後、「日本や日本語に関して質問はありますか?」と聞いてみたところ、きた!海外ならではの特徴!質問が次々に出てくる!「日本での暮らしはどうですか?」とか「桜って、たくさん見れるの?」とか、「好きな食べ物は?」「日本での有名なお祭りは?」とか。質問は英語でだけど、1クラスで平均10個くらい出てきて、すごかった。楽しい^^

手が挙がる挙がる。

そんなこんなで私の自己紹介と質問とで授業の半分の時間を使わせてもらった。さて、ではもう半分の日本語の授業はどんな内容だったかと言うと・・・

 

1〜4年生の授業はほとんど同じ

見出しのタイトルに結論を書いちゃいましたが、1〜4年生の日本語の授業は内容がかなり似ていました。1、2年生は母国語の書き取りで精一杯だからね。

3年生のクラス

1〜4年生の内容としては、「今日の日本語の単語、例えば『まど、えんぴつ』とか」を先生が読み上げて、それを子供たちがリピートして、その後日本語のつづりを練習する。のがメインかな。みんな日本語の数字と、基本的な挨拶は言えるって感じかな。

 

5、6年生はハイレベル

それに比べて5、6年生はもう少し難易度が上がる。例えば私が「お姉さんの名前はナオミです。18歳です。背が高いです。髪は黒いです。」と読み上げたら、子供達が「名前と年齢と特徴」を書き取って答え合わせをしていく・・・みたいな。半分くらいの子が答えられていたかな。

6年生のクラス

 

授業風景は・・・意外とまじめな子どもたち

授業中の子どもたちは割と静かに、まじめに授業に取り組んでいた。後半は集中力を切らす子も出てきたけど、答え合わせになると、答えがわかっている子は積極的に手を挙げていた。私語もそこまで多くなかった。むしろ独り言がみんな多かった

授業後に駆け寄ってくる子どもたち

そんな感じで40分の授業を終えると子どもたちとさよなら・・・と思いきや、なんと数名の子どもが駆け寄ってきて、「今日の授業、楽しかった」とか、「ワタシハ、マイカデス。ヨロシク」と日本語で挨拶してくれる子どもがいた。その時の彼女らの笑顔といったら!!!もう!!!!!私も楽しかったもん!!!

 

すっげー嬉しかった。教師って、いいかも・・・とか安易なことを考え始めた、秋のオーストラリア。

 

最終授業の7時間目の後は・・・チョッパヤー

1〜7時間の授業が終わり、15時になった。これで学校は終わりだ。授業の後にホームルームや全校集会があるわけでもなく、べつにクラブ活動があるわけでもなく、授業終わりの挨拶でみんな帰るのだ。「先生、さようなら」と言った瞬間、帰る!帰る!

みんな一斉に走って帰る!はやー!!!そんなに急いでどこにいく!?ああ、家に行く!

もぬけの殻の教室

もぬけの殻の廊下

 

オーストラリアと日本の小学校の違いまとめ

そんな感じで私の初めての海外小学校訪問は、走馬灯のように過ぎて言った。純粋に、子どもたちと接するのって、楽しい。あっという間だった。

ここで今回の訪問で私が感じたオーストラリアの小学生の特徴を簡単にまとめたい。あくまでも1個の小学校しか見ていないが、私が純粋に感じたことを単純に述べさせてもらう。

  1. 小学0年生がある。(通常”プレップ”と言われる、小学校に入る前の準備期間がある。通学は任意。)
  2. 公立でも学校を選ぶのは普通。
  3. 小学1年生から外国語を習う。早い!
  4. ランチが2回ある!休み時間がない!帰るのが早い!
  5. 分かる子は手を挙げる。何度も挙げる。
  6. やばいくらいの笑顔で「ありがとう」と言いにきてくれる!

といった感じである。かなり私的な感情が入っている部分もあるが、そんな感情も入るくらいの経験だったと受け止めてもらいたい。

 

とにかくオーストラリアでの小学校訪問は私の小学校に対する概念や、小学校の先生に関する常識をぶっ壊してくれた。先生、全然働かないし(笑 よく考えたら出勤時間9時〜15時で、生徒と一緒の時間しか学校にいないやん!しかもランチ2回で計80分ランチタイムやん!一日5時間も働いてないやん!

もちろん、先生の仕事はそれだけではないと思うが、でもオーストラリアの先生が全員言っていたことが、「日本の先生は働きすぎだよ」ということ。うん。それはそうだ。

 

 

とってもいい経験になりました

今回、ひょんなことからオーストラリアの小学校を訪問させてもらった。ここでの先生を見ることで自分が日本にいる時の働き方を考えさせられたし、子供たちを見ることで将来もし自分が子供を持った場合に、どの国で教育を受けさせるのか、はたまた義務教育は受けさせないか、考えることができた。

このブログでも何度でも言っているが、「自分がいいと思う環境を選択することは、合理的」だから、今のうちに色んなライフスタイルを見てこれからの人生の選択に役立てていきたいと思う。

 

ともかく今回はとってもいい勉強になりました。チャンスがあるならまたこのような新しい経験をしたいなと思います。では今回はこの真面目なトーンで終えますね。じゃあね。

 

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bonkayo

とにかく自由が好きな20代♀。現在は旅しながらフリーランスで生きている。執筆ジャンルは海外、独立、メンタル、グルメ。

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