こんにちは、Kayoです。11月から12月半ばまでは1年の中で最後の「格安で海外に行ける」シーズンですね。
世界の航空会社も、お安いチケットをどんどん量産しています。
前回の記事でお伝えした「ヨーロッパ往復5万円の航空券」、どうしてそんなにお安いのでしょうか?通常ヨーロッパ往復航空券は少なくとも10万円はします。
それが半額の5万円・・・ポイントは「乗継」にあります。
今回は「飛行機は乗り継ぐだけで5万円以上お得になる」理由とメリット・デメリット、そしてデメリット解消方法をお伝えします。
なぜ?「往復直行10万円」 と 「中国乗り継ぎ往復5万円」の、その差
航空券の料金の違い:それはズバリ「乗継があるかどうか」
一般的に飛行機が安くなるポイントに「フルサービスキャリア」か「LCC」か、という観点があります。
「フルサービス」と「LCC」の違い
「フルサービスキャリア」とは、ANAやJALのような、「飲み物サービス」や「機内エンターテインメント」などが無償でついてくる飛行機のこと。
「LCC」とは「Low Cost Carrier」の略で、サービスは有料でオプションで提供する代わりに、運賃がフルサービスキャリアの半額〜1/4と、だいぶコスパがいいです。
ヨーロッパ行き飛行機はLCCではない
国内線のような2時間足らずのフライトなら、全くLCCで問題ありません。ただ、ヨーロッパという10時間フライトなら、無料サービスも欲しいところです。
それでは前回私が紹介した「ヨーロッパ往復5万円はLCCか?」というと、そうではありません。飲み物もご飯もついています。
「なら、同じフルサービスキャリアでどうして格安で飛行機に乗れるんだ!?」そのポイントは「乗継」にあります。
一〜二回乗り継ぐだけで3万円以上安く!
前置きが長くなりましたが、ズバリ、超安くヨーロッパに行く方法。それは「中国で乗継をすればいい」ということです。日本から出発し、上海や大連などで乗り継いでそこからヨーロッパ行きに乗れば、それだけで3万円〜10万円近く安くなります。
なんで乗り継ぐだけで安くなるの?
飛行機の乗継が多くなるということは、ただでお客さんはいろんな国に行けてラッキーですよね。でも疑問に思うのが、「乗り継げば燃料代も多くかかって高くなりそうなのに、なぜ直行便より安くなるの?」というところ。
長旅になるのに安くなる理由は「路線によって人気が違う」からなんです。
乗継便が安くなる理由〜移動距離が長くなるのに、なぜ?
以下、「乗り継ぐだけで飛行機がなぜ安くなるか」を説明しますが、原理に興味がない方は下↓にスクロールして「中国での乗り継ぎは快適か?〜乗り継ぎのメリット・デメリット」まで飛んでください。
航空会社の目標は「空席をいかに減らすか」ということ
飛行機は一機飛ばすのに莫大な費用がかかります。億もする飛行機の減価償却に加え、燃料費、人件費もバカになりません。一便飛ばすのに数百万円かかることもしばしば。そんな時、「空席だらけ」の便があったら、どうでしょう?大赤字ですよね。
しかし飛行機は「空席だらけだから今日は飛ばさない」ということもできません。すでにチケットを買っているお客さんもいるし、それにこの飛行機を飛ばさないと、次のフライトも飛ばせなくなるからです。
飛行機チケットは需要と供給によって価格が変わるもの。ということは「不人気路線は料金が安く」設定されます。安い運賃でもいいから人をたくさん飛ばしたいんですね。そうすれば帰りの便も使ってくれるかもしれないし・・・
このカラクリで言うと、「なぜ日本からヨーロッパの直行便は最低でも10万円はするのに、中国経由だと4万円代で行けるのか」の説明がつきますね。つまり「日本〜中国 or/and 中国〜ヨーロッパの路線に空席が残っているから」中国経由の便が安いのです。
需要が少ないから、直前の便の方が安い
その証拠に、中国経由のヨーロッパ行きで半年後のチケットを買おうとすると、それなりの値段がします。しかし、1ヶ月後、2週間後の出発といった”直前便”になればチケットはかなり安くなります。つまり「売れ残りそうだから安くした」と言うことです。
このチケットを利用しない手はありません。本来は10万円以上分のサービスが、席が残っているから半額になっていると言うだけですからね。
中国での乗り継ぎは快適か?
それでは中国で乗り継ぐに当たって、何か「デメリット」はないのでしょうか?答えは「メリットもデメリットもある」です。
メリット①安い
先ほども紹介したように、中国経由のチケットは5万円以上浮かすことができ、コスパが半端ないです。正直航空会社側はエコノミークラスから利益は出ないそうです。ファースト・ビジネスクラスの運賃で賄っているんだとか。
メリット②経由地を観光できる可能性がある
もしも中国での乗り継ぎが4時間以上あるようだったら、その経由地を観光することができます。一度イミグレーション(入国・出国審査)を出る必要があるので手間ではありますが、もしも中国も見てみたかったら外に出ない手はありません。
私も福岡からインドへ行く時、上海で8時間ほど時間があったので、現地の友達に会ったりして上海の街を堪能しました。
メリット③休憩ができる
飛行機に慣れていない人にとって、いきなり「日本→ヨーロッパ10時間の旅」は、なかなかきついものがあります。慣れない機内で寝れないし、10時間が永遠のように感じる・・・
ロングフライトに慣れていない方には「中国経由」を強くお勧めします。例えば「日本→大連2時間、大連→武漢2時間、武漢→イタリア8時間」の場合、最初の2便で飛行機に慣れることができるため、最後の8時間フライトも辛くないです。
関連:https://bonkayo.com/kakuyasu-europe/
経由の空港で横になって体を休められるし、歩けてリフレッシュにもなります。私はロングフライト1本より、区切る方が好きです。
さて、メリットもあればデメリットもありますね。以下、中国経由のデメリットを紹介します。
デメリット①うるさい
中国人って、なんであんなに喋り続けられるんでしょう?確かに、中国人がいっぱい乗っている中国の飛行機はわいわいがやがやしています。ただ、夜だとそれなりに静かですよ。
デメリット②空港によっては異常に混むことも
これは中国に限った話ではありませんが、アジアの空港では入国審査や保安検査で「なぜか異常に混む」ことが体感レベルで多かった気がします。あと、荷物検査がめちゃくちゃ厳しいです。(ちゃんと規定通りに持っていけば何も問題はないですが)
デメリット③乗り継ぎ時間がもったいない、面倒臭い
なんだかんだ乗り継ぎ便の不人気理由はこれでしょう。
「乗り継ぎで2時間とか、3時間とか取られる時間がもったいない、それに飛行機を降りたり乗ったり、面倒くさい」
わかります。
確かに乗り継ぎが2〜3時間という微妙な時間だと外にも出られないし、「ただただ空港のベンチでぼーっと待つ」しかできなくなります。しかも疲れているし。私もこの「乗り継ぎの待ち時間」がものすごく嫌いです。
だから
私は空港の乗り継ぎの時間を「つらいもの」から180度転換して「楽しいもの」に換えました。
そのとき使ったツール、今まで考えたこともなかったけど、2年前からこの方法を活用してから長旅が快適に、というか楽しくなりました。
それは・・・
長くなってきたので次回お話ししますね。
それでは!
次回