こんにちは、Kayoです。先日、愛媛県にある西日本最高峰の石鎚山(いしづちさん)を登ってきました。
石鎚山(いしづちさん)といえば、愛媛県と高知県の間にそびえ立つ、西日本最高の霊峰!西日本一といえど、登山道がなだらかで初心者でも登りやすかったです^^今日は、石鎚山の登り方と、登山初心者の私が登った感想をお伝えします。
【愛媛】初心者が西日本一高い石鎚山(いしづちさん)を登ってきたよ。その方法と感想。
石鎚山の特徴
まずは、石鎚山登山の特徴をサラリと。
- 車が必須:持っていない人はレンタカーを。ちなみに四国なら「タイムズレンタカー」が安くてオススメ。
- ロープウェーで登山口まで登る:みんなロープウェー使います。往復2,000円弱。だいたい朝9時から夕方5時まで。
- 日焼け対策必須:山頂付近は木々に覆われていません。特にサングラスは忘れがちなので気をつけて!
- 売店がある:ところどころしっかりした売店もあるし、山頂でお昼ご飯も食べられるので、非常時の食料はそんなにいらないかも。
・・・・といった具合です。ざっくりの疲れ度で言ったら、中〜強くらいだったかな。以下、詳しく説明。
車が必須
石鎚山の登山口までは、特に公共の交通機関もなく、登山者の9割以上は車で来ます。石鎚山の駐車場は700円でした。車が手配できない人はタクシーで来ている人もいました。Googlemaps@石鎚山ロープウェイ
登山口までの道のりはグネグネですが、ガードレールは完備され、片側通行の箇所もそこまで多くなかったので、ペーパードライバーでなければいけるかと。ちなみにドライブの途中にある道の駅「木の香」は綺麗でお立ち寄りスポット。
出典:道の駅「木の香」HP
ロープウェーで登山口まで登る
標高約2,000mの石鎚山ですが、登山口まではロープウェーで登ります。1,500m近くまでロープウェーに乗り、実際の登山はそこからスタート。ロープウェーはだいたい朝9時から夕方5時まで20分間隔で運行しています。時刻表は時期と曜日、またイベントにより全然違うので、こちらの石鎚山ロープウェイHPからご確認ください。ロープウェーの所要時間は7~8分です。
石鎚山登山に必要な持ち物・服装
それでは、石鎚山登山に必要な持ち物と服装をご紹介します。
水・食料
途中で買える場所もあるので、とりあえず500mlの水と、お菓子、それにところどころ「ファイト一発!」な場所があるので、ラムネなどエネルギー源になりそうなものをごそっと持っていきましょう。
帽子・サングラス・軍手
石鎚山登山の終盤は、山肌が出ているので日差しが強いです。帽子は熱中症予防、サングラスは疲れを軽減してくれます。軍手は・・・途中で「ファイト一発!」をするときに必要なので、ラバー軍手を。(「ファイト一発!」の説明は後ほど)
服装は、軽装でも可
石鎚山は整備された登山道なので、重装備は必須ではないかも。もちろんしっかりした装備がベターでしょうが、私はジャージとランニングシューズで登りました。冬だと標高が高い(というかそもそも雪山で初心者はムリそう)ので防寒着やアイゼンは必須ですよ。因みに5月でも山頂付近は少しだけ雪が残っていました。
ポールはむしろ邪魔かも。ファイト一発するのなら・・・・。
ザックはしっかりしたものを
疲れない登山のポイントは、初心者ながらにやっぱりザックだと思います。私は今回、NORTH FACEのレディースザックを利用しました。たくさんお菓子持って行ったけど、快適だったなぁ、これ買って本当に良かった・・・。
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それでは石鎚山に登ってみよう!
こっからは、実際に私が石鎚山に登った時の行程です。
8:40の始発のロープウェーに乗る
朝の6時30分に高知を出発した私たちはグネグネ道を通って、8時に石鎚山のロープウェー駐車場に着きました。少々時間があったので仮眠とストレッチをしてロープウェーに向かいます。ロープウェーの往復チケットを買い、定刻に出発。
まずは成就社まで歩く
ロープウェーを降りたらまずは「成就社」まで歩きます。成就社までは20分くらい。
着いた!成就社には寺院がいくつかあるので、そこで登山の安全を祈ります。こちらでトイレ休憩も済ませましょう。
それでは、行ってきます!
八丁坂まで下る
成就社を出発したら、まずは標高100mくらい下ります。登山道っぽく木々に覆われますが、道は整備されているので、安心。
八丁坂から、登る!
ひとしきり下り終えたら、今度は登ります。
登山道は階段が多く、整備されているのですが、山頂に近づくにつれ、階段の老朽化が目立ちます。ところどころ間の抜けた階段や、手すりが取れそうな場所もあるので注意して登ってください。
しばらく上の写真のような道をとにかく登っていきます。途中で疲れたり、飽きたりしたら、お菓子を食べてリフレッシュします。今回のおすすめお菓子は、↓これ!塩分チャージタプレット・レモン味。爽やかで美味しい!
あとは、ビスコのバター味もむちゃくちゃ美味しかったぁ。登山中のお菓子って美味しいんだよなぁ。
さて、休憩もしたし、また登りますよ〜〜
鎖場でファイト一発するぅ?
ずんずん登ると、急に「人だかり」が見えた!なんだ!?と思い、近寄ると・・・・
!!!
ちょっと写真がわかりにくいが、目の前には、「鎖をつたって登る大人たち」が!!!そう。ここがさっきから言っている「ファイト一発」の場所。
ここ石鎚山は西日本最高峰として有名なだけでなく、この「鎖場」でも有名なのだ。修験道の石鎚山は、多くの人が修行のために登る霊峰でもある。そしてこの鎖を登ることが修行の一貫なのだ!この鎖場は一箇所だけでなく、山頂までに4箇所もあるという。鎖で登る距離は30m級から60m級まで。もしものことがあると危険なので、腕の力に自信がない人はご遠慮ください。
ちゃんと迂回路がある
「鎖場を登る。それこそが石鎚登山の醍醐味だ!」と語る人もいれば、無理をせず安全に山頂に着くことを第一と考える人もいる。私は後者の代表として迂回路を進んだ。迂回路を進んだ方が確実に早く山頂に近づく。
ただ、この鎖場は山頂までに4つある。最初の鎖場は若干長いが、2つ目にやってくる「一の鎖場」は30m級と短い。もしも「ちょっと鎖場を登ってみたい」なら、一の鎖場に挑戦することを勧める。私も登ってみた。もちろん、写真など撮っている余裕はなかったが、初心者でもなんとか涙目で登り終えることができた。
鎖場を登る人には、軍手を着用することをお勧めする。ちなみに石鎚登山最後の鎖場は最も厳しい。しかしそれを超えたらもう山頂だ。腕の力をフルに使って登り終えた時には素晴らしい達成感を感じるだろう。
最後、山頂に続く鎖場だ。
売店で休憩する
時系列が狂ったが、一つ目の鎖場である「試しの鎖場」を超えるとすぐに売店がある。そちらで水の補給やトイレを済ませよう。
山肌へ出る
また続けて登る。長い長い階段が続く。どんどんどんどん登る・・・鎖場も2個ほど超えたか・・・・すると・・・ひらけた場所に出た!
なんともお日様が眩しい。そう、ここからは山を覆う木々もなく、太陽の真下のもと山頂を目標に見ながら歩くことができる。見晴らしも最高だ。
石鎚山の周りにはたくさんの高い山がそびえ立つ。360度見回しても山、山、山!本当に山しかない。なんという絶景だ。
絶景だが、時間はお昼に近い。太陽も最高に眩しい時間だ。帽子とサングラスを装着しようか。サングラスはかなり疲れ度が軽減されるアイテムだ。
最後の休憩所からラストスパート
山肌に出てからも山頂までは長い。ズンズンとにかく進む。すると最後の休憩所に出た。ここでトイレ休憩は最後となる。ここで十分に休憩を取り、ラストスパートをかける。最後の休憩所を通ると、まだ雪が残る道も出てきた。気をつけて通ろう。
最後のラストスパートは風景が美しすぎて超楽しい。隣の山を見下ろす感覚がなんともルンルン気分になる。
最後の鎖場に挑戦する人は一気に登る。
迂回路の人は階段を登る。最後はこんな風景を右手に見ながら階段を登る。
そして・・・・
12:10 山頂へ!!
山頂に着いた!!
お昼の12時ころ、私たちは山頂に着いた。山頂ではたくさんの登山者がカップラーメンを食べたり、写真を撮ったり、修験の方はお祈りしたりしていた。私たちは山小屋レストランへ行き、「カレーライス(800~900円)」を食した。こちらのカレーライス、レトルトっぽくなくてスパイシーでむちゃくちゃ美味しい!
山頂で食べるカレーライスって、どうしてこんなに美味しいのだろう。量はたくさんあったが、女でもペロリと平らげた。さて、腹ごしらえもしたし、写真を写そう。
わぁ〜〜、きれい。
余裕のある人は天狗岳へ
山頂で写真を撮ったり、ご飯をした後、大多数の人は下山を開始するが、一部の人は隣の天狗岳へ行く。天狗岳に行くのにそんなに時間はかからない・・・が・・・、
みてください。この尾根を。天狗岳へはこの尾根を歩かなければならない。尾根からの景色は絶景だろうが、高所恐怖症の人はまぁ無理だ。私もご遠慮した。一人で行った友達曰く「綺麗だったけど、風が吹くと正直危なかったよ」とのことだ。天狗岳へは自己責任でどうぞ。
13:30 下山開始
山頂でゆっくりしていた私たち。他の人より少し遅めの下山を開始する。
とにかく降りる
さて、下山というものはなぜにブログに書くネタがないのだろう。登山においては色々「コツ」とか「ポイント」があるのだが・・・・・
下山においてもサングラスは非常に役に立った。サングラスって、夏場は必携だ。疲れていたので余計にその効果を知った。
15:30 成就社で山の神様にお参り
下山し終えたら、最初に立ち寄った成就社に着いた。そちらで今日の登山のお礼参りをして、ソフトクリームを食べた。お疲れさん。
ロープウェイに乗って帰る
下山ももちろんロープウェイを利用する。ずっと歩いていたから、ぼーっとロープウェイから景色を見るのは楽しい。
オプションで温泉へ
駐車場へ着き、帰る前にしっかりストレッチを行った。運動というのはやる前より後の方が念入りにストレッチをする必要がある。それに運動前と後では行うべきストレッチも全く違うので、適切なストレッチを行おう。参考:登山後のストレッチ(.HYAKKEIより)
さらに温泉に入れば血行も良くなり疲れが取れる。石鎚山には丁寧なことに日帰り温泉がすぐそこにあるから、帰りのドライブの前に疲れを癒したい人は温泉に入ろう。
温泉旅館京屋 出典:秘境温泉神秘の湯より
↑この温泉の周りは寂れた様子で、ドラマ(映画)「トリック」に出てくる集落のような怪しげさがあった。そういうのが好きな人はたまらないかも。
石鎚登山終わり
以上、石鎚登山はロープウェイ含めて8:30くらいから16:30くらいまでの、ちょうどいい行程だった。疲労度も、「ヘトヘト」まではいかないが、「なかなか」の運動量ではあった。「西日本最高峰」と言われると怖気付いてしまいそうだが、実際は私のような運動オンチでも登れたので、「石鎚山、行ってみたいけど私じゃ無理・・・」と思っている人にはぜひ挑戦してほしい。もちろん無理な登山は禁物なので、安全最優先でチャレンジしてみてほしい。
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