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20歳女ひとりアメリカ鉄道横断記。④女一人で旅すれば、おじさんに絡まれます〜

こんにちは、Kayoです!

私は20歳でアメリカ留学している時、夏休みに電車で大陸を横断しました。約12,000kmの大陸移動を1人でやってみてよかったこと、大変だったこと、そしてこれから挑戦しようという方々に向けてブログを書いています。更新はぼちぼちになりますが、ご参考になれば、ぜひ。

前回(第3回):20歳のとき、女一人でアメリカ大陸横断しました。③シアトル出発!初のアムトラックへ

第1回:20歳のとき、女一人でアメリカ大陸横断しました。①きっかけ編

(2017年現在:いや〜、おっかしいなぁ・・・大陸横断で取った写真いっぱいあるのに、SDカードが見つからないんだよぉ・・・。だから今は手元に持っている写真だけ使っていくね。見つかったら差し込んで行くからさ・・・)

 

20歳のとき、女一人でアメリカ大陸横断しました。④女一人で旅すれば、おじさんに絡まれます〜

 

さて、前回は無事シアトルからアムトラックに乗れましたが、なんとアムトラックのWi-Fiが壊れており、私は22時間の移動中、車窓からの景色を楽しむしか方法がなくなりました。サンフランシスコに着くまでのあと18時間の移動は無事に終えられたのでしょうか!?

 

トイレに立つとおじさん①に声をかけられる

前回、ポートランドで乗ってきた隣の巨漢女性に追い詰められたおかげで、私はしばらく無(ム)(意味:何も思わない、感じないさま)になっていた。

ハローナイスバディ

 

気づくと4時間ほど経って、あたりは夕暮れ。さて、そろそろトイレでも行こうかと思い席に立つと、トイレの前で60歳くらいのおじさんに声をかけられた。

 

よもやま話

おじさん「アジア人の女の子がアムトラックに1人で乗っているって珍しいね。」

私「そうですね。この電車には留学生が全く乗っていなくて驚きました。」

おじさん「君の話に興味あるね。夕飯時だし、食堂車でご飯でも食べないかい?君もあのデブの隣で苦しいだろう。」

私「ぜひ。」

※イメージです。

 

私たちは食堂車に行って夜ご飯(といってもサンドイッチとワイン)を食べた。おじさんの名前は「アート」さんと言うカナダ人で今からロサンゼルスに向かうとのこと。アートさんは1人でアムトラックに乗っている若い留学生(私)に興味津々で、なぜ今私がこんな大移動に挑戦しているのか色々聞いてきた。

しかし最後には「旅行は最愛のパートナーと一緒にするものだ」などと正論を言ってきたので、私は「若い頃にこうやって一人旅をするのはいい経験になるんだ」とすかさず返答した。さてそんな話をしている中、とっても大事なことをアートさんから言われた。

 

私の降りる駅が大問題

アートさん「ところで君はどこで降りるの?」

私「オークランドです。」

アートさん「!?オークランド!?なんで!!??」

私「え?だって、サンフランシスコに一番近い駅じゃ・・・」

 

アートさん「何言ってるんだい!!あんな治安の悪い駅で降りるなんて!あの街じゃ1日に何人も殺されているんだ!!サンフランシスコに行くなら、エメリービル駅で降りるんだよ!!」

 

一日に何人も殺されているのは嘘だろうけど、確かにアートさんの言うことがちょっと気になったので乗務員さんに確認してみた。

 

私「サンフランシスコに行きたくて、オークランド下車のチケットを買ったんだけど、あそこって危険なの?」

乗務員さん「そうね、治安の面からも接続の面からもオークランドに降りる理由はないわね。エメリービル駅がいいわ。ちょっとあなたのチケット貸して。」

 

5分後・・・

 

乗務員さん「エメリービル下車のチケットに替えてきたわ。」

 

おおお!!ありがとう!え、どうやって替えたの?

 

ってかそれよりも、ろくに調べもせずに近いからと言う理由でオークランドに降りようとしていたのは、危なかった!!!アメリカの知らない街に行くときは、周りの人にその街の治安を聞こうね!!

 

私は乗務員さんとアートさんにお礼を言い、自分の席に戻った。もうとっくに夜。実は発車してもう13時間経っている。飛行機なら日本からイギリス・ニューヨークまで飛んだところだろうか。エメリービルに着くまであと9時間。途中10分のSMOKING TIME(休憩)があったので、外に出て新鮮な空気を吸った。

ちょっと幻想的なカリフォルニアの夜。

 

そして座席に戻り、私は眠りに入った・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チカチカチカ・・・・

 

 

ん?なんだか目が、チカチカするなぁ・・・

 

 

私は目を開けた。すると、さっきまで寝ていた隣の巨漢女性が自分のPCでゲームをしている。ゲームは、地面からゾンビが這い上がってこっちに来るのを撃つゲームだ・・・。ま、まぶしい・・・、っつーかゾンビにシュートしたら「Owa~!」とか、「Jee..!」など叫ぶ。音を消してくれ・・・。

 

私は視線で彼女に訴えるがアメリカ人に視線で訴えるなど、時間の無駄以外なんでもない。ただ当時20歳のウブな私は彼女に「ゲームをやめてくれ」と言うことはできなかった。今なら言えるだろうが・・・。2時間ほどして彼女はゾンビを撃ち終わったようで、ようやく寝ることができた。

 

 

エメリービルに着いた!バスでおじさん②と仲良くなる

朝起きると7時。う〜〜ん、朝日が美しい!!私はカリフォルニアの朝の風景を車窓から楽しんだ。いい朝だ。

ほどなくしてアナウンスがなった。

 

アナウンス「もうすぐエメリービルに着きます。」

 

おっ、いいねぇ。ようやく電車を降りられるぞ。22時間の移動はきついというより、いろいろ楽しめたかな。私は隣の彼女に挨拶をして外に出る。そしてエメリービルに降りた。エメリービル駅からはサンフラシスコの中心街行きのバスが出ている。私はさっそくバスに乗った。

 

エメリービル駅からサンフランシスコ行きのバスに乗る

運転手に挨拶をし、私はサンフランシスコ観光の中心地である「PIERまで行きたい」と言った。しかしこのバスは「PIER」までは行かず、その手前のダウンタウンで止まるようだ。しかし運転手は「あとで教えるからNo Worry.」と言ってくれた。彼の名前は「デイビッド」だった。

 

サンフランシスコに近づくにつれ、シアトルのようなダウンタウンが見えてきた。シアトルよりもサンフランシスコの街並みが古い感じだった。治安はシアトルとさほど変わらないか。それにサンフランシスコは坂が多い!!だから路面電車が発達したのだろう。一度は乗ってみよう。

 

ダウンタウンからPIERへ

そして終点にて全ての乗客が降りた。私はデイビッドに話しかけに行く。

 

私「ここからPIERへはどう行けばいいの?」

デイビッド「ぼく時間あるから、そこまで送るよ〜〜」

私「へ!?い、いや、ダメだよ!!そんな・・・」

デイビッド「いいのさいいのさ〜〜」

 

と、言うことでそのままデイビッドにPIERまで送ってもらった。明らかに運行ルートを外れて走るバスは大丈夫なのだろうか?と思ったが、まぁいいや。しかも降りるときにもデイビッドは「お金はいいさ〜」と言って、タダで乗せてくれた。あ、あ、ありがとう!!!

 

ということで直行でPIERまで(しかもタダで)行けた。こんなことは日本では考えられないが、この後世界を旅していくうちにこの手の「ラッキー」な出来事はよくあるものだということを知る。まだ20歳で旅を始めたばかりの私はそんなこと知らなかった。

 

 

PIERでおじさん③に親切にしてもらう

サンフランシスコのPIERは観光客であふれかえっていた。さっきから言っている「PIER」とは「埠頭」と言う意味で、海沿い一帯の商業施設のことをサンフランシスコでは”PIER(ピア)”と呼ぶのだ。レストランは中級から上級まで、結構高い。

しかしそれより名物なのが「クラムチャウダー」。独特なサワーブレッド(酸っぱいパン)の中に入った白やオレンジ色のクラムチャウダーとマウンテンデューを一緒にいただくのが粋なのだ。たかがクラムチャウダーでも10ドルするがw。もちろんだがクラムチャウダーのようなファーストフード感なお店ではチップはいらないから安心してくれ。

クラムチャウダーもいいが、今晩の食事を買いたい。22時間の移動で疲れたので今夜は野菜でもしっぽり食べよう・・・えーと、スーパーは・・・・と、キョロキョロしていたら、1人のおじさんが話しかけてきた。

 

おじさん③「何か探してるの?」

私「あっ、スーパーってどこか知ってます?」

おじさん③「近くにSAFEWAYがあるよ。ってか、ぼくも今から行くところだったから、一緒に行こうか。」

 

と言うことでおじさんと近くのSAFEWAYまで行くことになった。SAFEWAY(セイフウェイ)というのはウォルマートに並ぶアメリカの大型スーパー。西海岸はウォルマートが少ないため、SAFEWAYに行くことが多い。品質はよくないが、街の中心部のスーパーはだいたいこんなもんだ。

おじさんの名前は「アレックス」で、妻も子供もいたようだが、今は一緒に住んでいないという。緑色の瞳の奥になにか悲しげなものが光る(なぜか詩人風)。そしてSAFEWAYに着いた!ってかこのSAFEWAYは駐車パークの地下にある。わ、わかりにくい。。。

 

SAFEWAYでショッピング

私は野菜を探した。しかしアメリカのスーパーで売っている野菜なんて、1人で食べるには2週間くらいかかるんじゃないかという大容量。いろんな種類を買うわけには行かず、一つで栄養がしっかり取れる”セロリ”を手に取った、3ドル。それとりんごを2個で1ドル。今日の夜ご飯はこれだけだ。するとアレックスは

 

アレックス「そ、それだけ??君は、うさぎかい??」

私「1人だし、またすぐ移動するからたくさん買えないんだ。」

アレックス「そんな過酷な旅をする君にせめてものせんべつだ。」

 

と言い、セロリとりんごを買ってくれた!!あ、あ、ありがとう!!!

SAFEWAYを出て、彼は家に帰って言った。私はまたしばらくPIERで観光することにした。

 

 

大陸横断記④まとめ

今回は22時間の電車移動を終えてサンフランシスコに着きました。日本でもそうですが、女1人で旅をしていると、なぜかおじさんに話しかけれます。いいおじさんなのか悪いおじさんなのかは自分の目と鼻でしっかり嗅ぎ分けましょうね。

さてさて、次回はサンフランシスコの街へんです。人気な港町のスポットをお伝えしていきまーす。

次→20歳のとき、女一人でアメリカ大陸横断しました。⑤サンフランシスコを一人で安く楽しむ方法!

 

全記事一覧:20歳のとき、女一人でアメリカ大陸横断しました。

ABOUT ME
bonkayo
SE、ソムリエ、旅人、フリーライターを経て、フルリモートで会社員中。2歳娘と夫と3人暮らし。