こんにちは、世界遺産ハンターのKayoです。
今日は、大阪の堺市にある「百舌鳥古墳群(もずこふんぐん)」をハンティングします。
百舌鳥古墳群は、仁徳天皇古墳で有名な、大阪が代表する世界遺産の一つです。
世界遺産なのに街中にあり、しかも周辺環境がかなりよかったので、気軽に行ける世界遺産としてお勧めします。
【世界遺産】大阪が誇る、仁徳天皇陵古墳にお弁当を持って行ってみよう🎵
百舌鳥古墳群は、行きやすい!
「世界遺産」と聞くと、モンサンミッシェルやら富士山やら、秘境のイメージがある。
でも百舌鳥古墳群は違う。大阪市内や関西空港から40分ほどで行け、街中にあるので重装備も要らず、「ふら〜〜っと」行くことができる。
場所は大阪市内の南、関西空港の北にある「堺市」にある。
最寄駅は「百舌鳥」駅
百舌鳥古墳群の中で最大の「仁徳天皇陵古墳」を見たいならJR「百舌鳥」駅に行こう。快速は停まらないので、「三国ヶ丘」駅か、「鳳」駅で普通列車に乗り換えよう。
古墳は百舌鳥駅からまっすぐ
百舌駅はいい感じのローカルな駅だ。駅を出て右に行き、線路を渡り、まっすぐ歩くと古墳に続く道につながる。
駅からの道は「こっちしかないよな」というくらい分かりやすい道だから安心だ。
古墳は「歩いて周る」と「空から見る」がある
ここで注釈を。一口に”古墳”といえど、その大きさは半端なく、正直、地上から見ても「森」にしか見えない。だから古墳を観光するには「歩いて周る」の他に「空から見る」方法がある。
簡単なのは「ヘリコプター遊覧」を申し込めば、教科書で見たあの古墳が良く見える。
出典:asoviewより
もしくは、私みたいに「関西空港から羽田空港へ飛行機に行くときに、ついでに古墳を楽しむ」お得な方法もある。実際に撮った写真がこちら。
いつも見えるとは限らないが、関西空港から羽田空港へ行く際に、飛行機の左側の窓席に座ると結構な確率で見える。私はいつもこの風景を楽しんでいるからヘリコプター遊覧は必要なかった。
と、いうわけで以下は「歩いて周った」ときのレポートをします!
古墳を見て周ろう
さて、古墳の近くについた。周りには観光情報センターや、レンタサイクルがある。ここで事前に知っておきたいのが「百舌鳥古墳群」は”群”であること。そう、仁徳天皇陵古墳だけではないのだ。
この辺りは昔、朝鮮からの貿易船と奈良の都をつなぐ道だったこともあり、天皇のゆかりのある街だった。天皇は人間なので、新しい天皇が即位しては亡くなっていく。その度に古墳を作っていたので、この辺りに古墳は何十個もあるのだ。その中でひときわ大きいのが仁徳天皇陵古墳というわけだ。
ということは、「古墳を見に行こう」と行っても、「どの古墳を見にいくの?」という話になる。もし「○○古墳が見たい」と明確な目的があれば、近くにいる案内のボランティアさんに行き方を聞いてみよう。
特にこれと言って限定した目的がないなら「仁徳天皇陵古墳」を見れば間違いない。
仁徳天皇陵古墳の前で拝む
駅から歩いてまっすぐ来たら、右手に仁徳天皇陵古墳の模型があり、その奥に行くと”いかにもな拝所”がある。こちらで拝んでから観光を始めよう。
拝んでいたら、案内ボランティアのおじさまが声をかけてきた。「古墳、初めてですか?」と。私は「ええ、初めてです」といい、古墳の説明をしてもらった。
古墳とは
古墳とは、「偉い人の墓」だ。(そのくらいは私も知っている。)
古墳の大きさに差があるのは、権力の大きさによって大小あると言われている。
仁徳天皇の棺桶は、前方後円墳の頭の方にあると言われているが、最近は謎の棺桶が足の端っこの方で見つかったこともあり、色々と謎が深まりつつあるという。
というかそもそもこの古墳が仁徳天皇の古墳か定かではないらしい。
というのも墓標もなく、名前はどこにも書いておらず、今私たちが仁徳天皇の古墳と思っている所以は、古事記などの書物による言い伝えを前提としているということ。
ふむふむ。古墳について真面目に考えたことはなかったが、中学生の日本史を思い出してきたぞ。古墳時代ってあったしな。この時代は大阪が一番栄えていたんだな。
ってか、「なんでこんな大きな墓を作ったのだろう」。めちゃくちゃ大変だったでしょ?と聞くと、
案内のおじさま「ええ、日によっては1日に2,000人が働き、建設に15年かかりました」とのこと。
ひょぇぇぇぇぇ〜〜〜〜
私、この時代の人だったら、絶対やりたくない〜〜〜〜
と思ってしまった。今みたいに機械がないから手作業でやっていたんだろうなぁ。
おじさま「古墳はまず、堀を作ります。掘りで削った土を盛り上げることで古墳になっていきます。土の土台が完成したら、今度は全てを石で囲います。お堀は三重になっています・・・・」
すっっげぇなぁ・・・
私がヒョエ〜〜という顔をしていても、案内のおじさまはにこやかに説明してくれた。とってもジェントルマンな案内の米里さん、ありがとうございました。
ちなみに「なぜ古墳は森になっているんですか?1500年の間に勝手に森になったんですか?」と聞くと
おじさま「いえいえ、古墳は放っておくと、雑草などがビヨビヨになってしまったので、明治時代に木を植えたんです。」
とのこと。なるほど〜、ちゃんと木を植えたから森になってるんだな、納得!
堺市博物館へ
仁徳天皇陵古墳の向かい側には「堺市博物館」がある。古墳についての展示がメインだ。
入場料は100円だが、イオンカードなどを持っていると、80円に値引きされる。やっっっす!!
大阪って、商売上手だけど、決して「相場より高い」って感じで儲けていないんだよな。「安いけど利益を上げる」っていう商売の神様みたいな気概あるよな。
もしも「特別展示」までじっくり見たいなら、500円だ。私は100円の一般展示だけ見たが、十分に見応えがあった。
西洋の画家が描いた日本の17世紀。描く人によってだいぶウェスタン感が出るもんだな。
博物館では15分おきに古墳についてのムービーも流れるので、古墳を散策して疲れたら、ムービーを楽しもう。
大仙公園でピクニック🎵
博物館は「大仙公園」という大きな公園の中にある。そう、仁徳天皇陵古墳は昔「大仙古墳」とも言われていましたよね。(昔の教科書を使っていた年代ならわかるはず)。この辺りは「大仙町」にあたり、ここ大仙公園は日本の公園とは思えないほど大きい!
青い芝生に広々とした大地。人も全然混んでおらず、池では水鳥が優雅に泳ぐ。ほとりでは読書する人・・・
なんとマイナスイオン満載のここ大仙公園。ワンちゃん連れてきたり、お弁当持ってピクニックするのにもってこいな場所だ。
大阪にはところどころに「めちゃくちゃ大きい公園」があり、しかも東京のように人で混んでいないので本当に素晴らしい。地元の人は「公園なんて、何もないやん」とけなすけど、”何もない”のがいいのだ!笑
というわけで、私が大阪に住むなら大仙公園の近くに住んで、週末は家族でピクニックしたいわ・・・と思える素敵な場所です。日曜の昼下がりに行って見てはいかがでしょうか。
古墳を周った後は「さかい利晶の杜」もおすすめ
仁徳天皇陵古墳は大きい。古墳の頭からお尻まで一駅分あるから、むちゃくちゃいい運動になる。事実、ランニングしている人も多かった。
古墳を見て周り、時間に余裕があったら、堺が誇る「さかい利晶の杜(りしょうのもり)」もお勧めだ。
”利”は、堺出身の千利休。”晶”は、こちらも堺出身の与謝野晶子。二人の偉人を祀った記念施設だ。
http://www.sakai-rishonomori.com/rikyuchanoyukan/
場所は、百舌鳥古墳群から西へ。バスを使い、25分ほどで行ける。
堺が誇る世界遺産、「百舌鳥古墳群」まとめ
世界遺産の古墳といえど、一般的にはこんなイメージかと思います。
でも意外や意外、世界一大きな古墳(ピラミッドより全然大きい)は大阪市内からあっさり行けるところにあるんです。
こんな世界遺産、行かない手はないでしょう?
ということで、気軽に行ける大阪の名所、関西に来る機会があればぜひお立ち寄りください🎵
関西くくりでいうと、合わせて奈良の法隆寺周辺の仏教建造物や、京都の寺社も歴史的遺産として見る価値ありますよ。
それでは!