こんにちは、Kayoです。今日は先日の”お仕事”の話に引き続き、”政治”の話をします。内容は「トランプ政権のメキシコ移民排除政策について」です。
お仕事の話→私が基本的にネットワークビジネスをオススメしない理由
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2017年11月。米国の大統領選が終わり、トランプ氏が当選した日、私はちょうどアメリカのサンフランシスコからメキシコのカンクンに降り立ちました。そこで出会った中年のメキシコ人に「トランプ政権についてどう思うか?」をインタビューしたその内容をご紹介します。
ーーーインタビューーーー
私「トランプ氏が大統領になりますね。」
メキシコ人「ああ、とんでもないね。」
私「やっぱりお嫌いですか。」
メキシコ人「嫌いもなにも、あんな人種差別して、人としてどうかと思うよ。」
私「そうですね。メキシコの壁についてはどうお思いですか?」
メキシコ人「最初は笑っちゃったけど、面白いんじゃないかい?壁を作ったところで、先に困るのはアメリカ人だよ。」
私「というと?」
メキシコ人「君も知ってると思うけど、アメリカにはたくさんのメキシコ人移民がいるね。彼らの職で一番多いのは、”清掃”なんだよね。ビルとかの。」
私「ああ、そうですね、よく見かけます。それがなにか?」
メキシコ人「ぼくたちがいなくなると、アメリカのオフィスを掃除するのは、誰なんだい?アメリカ人がぼくたちみたいな低給料で掃除の仕事に就くと思うかい?」
私「アメリカ人は小さい頃から”自分で掃除しない”マインドがあるから、むしろ高給でも難しいでしょうね。」
メキシコ人「そうだろ。それにアメリカにはたくさんのメキシカン料理屋がある。アメリカ人がメキシコ人を嫌えば、メキシコ料理を作る人がいなくなって、食べられなくなっちゃうよ。」
私「ふふふ(笑)」
メキシコ人「でも壁によってメキシコでも面白いことが起こりうる。それは”メキシコという国がメキシコらしくなる”ことかな。君もこの街並みを見れば分かるとおり、観光地で立ち並ぶお店っていうのはぜんぶ見覚えがあるものじゃない?」
~私は後ろを振り返り、メキシコ・カンクン(観光地)の街並みを見ながら~
私「はい。だいたいアメリカで見てきたお店ばっかりですよね。」
メキシコ人「うん、そうだね。メキシコなのにメキシコのお店がないよね。全部アメリカンオーナーのお店で、働いているのは低給料のメキシコ現地人。でも商品は観光地価格。この状態、アメリカンオーナーにしてみればウハウハだよね。
でももし”本当の壁”ができたら、それはすなわちアメリカのお店もメキシコから排除することになるよね。(アメリカはそう思っていないけど)そうするともちろんアメリカ側が困る。ぼくたちが主張すべきことは『”壁”をつくるなら”メキシコでのアメリカ経営は断固として断る』ことだね。
そしてアメリカの店が撤退したところで、ぼくたちはぼくたちの文化を観光地から発信するんだよ。そこまでが使命。ワクワクするね。」
ーーーーインタビュー終わりーーーーーーーーーー
・・・・・へぇ。そんな考えもあるんですね。
現実に”壁”を作ったとしても、アメリカ人経営者をメキシコから撤退させることは難しいでしょうが、メキシコもそれを掲げてアメリカに対抗しないと、対等な国交にはならないですよね。
もちろん、そうやすやすとアメリカ側がメキシコの要求を呑むとは思えませんが、ピンチは最大のチャンスという言葉しかり、何かが起こりそうなときにこちらから新しいエモーションをしかけると、思わぬ展開になるかもしれません。
交渉も、営業も、人間関係も、対等に。
ちゃお(*^_^*)