【書評】「人生は20代で決まる」を読んで -メグ・ジェイ著

【書評】「人生は20代で決まる」を読んで -メグ・ジェイ著

こんにちは〜、先日daigoさんの「人生の早い段階でしておいたほうがいいこと」の中で、”おすすめ書籍”として紹介されていた「人生は20代で決まる」を読みました。

この本、心理学者で長年20代を相手にセラピーしてきた人が書いていまして、20代の悩みを聞き、また30代以上の多くの人を見てきた中で、「20代以降の人生で直面する壁に対処する力をつけるのは20代がベスト」と結論づけました。

TEDトークでも話してらっしゃるので、まずはこちらを見ることをお勧めします。

で、この本を読んで「20代の前半で読んでおきたかった」と思えるようなことがあったので、紹介します。私は29歳ですが、それでもためになることはありました。もちろん30代でも特に仕事の章は勉強になることがありますよ!

 

【書評】「人生は20代で決まる」メグ・ジェイ著

総論:20代は一度は目を通して見るべき

本書の特徴は、「20代で必要な”思考と行動”を、わかりやすく例示」しています。セラピストの筆者がクライアントをカウンセリングする中で出てきた会話が盛り込まれているので、読みやすいです。しかも20代の悩みなので「わかるわ〜」と読み進められます。

ざっくり内容を説明すると:20代で行うべきことを「仕事・恋愛・脳と体」の3つの観点から、統計および筆者の経験から解説しています。

で、この本、「仕事→恋愛→脳と体」の流れで構成されていますが、重要なことは、「脳と体→恋愛→仕事」の順で書かれています。ので、忙しい方は3章から読むことをお勧めします。

 

筆者が「仕事→恋愛→脳と体」の順番で書いた理由は多分「とっつきやすい」テーマだからです。

仕事・恋愛・脳と体の中で、まだ軽いテーマが仕事で、脳と体になるにつれ、重くなります。本を読み始めてすぐに重い話になると、重圧に耐えきれず本を閉じる人もいるかもwってことで、読みやすい順にしたんじゃないかなぁと。

てな訳でここからは「3章脳と体→2章恋愛→1章仕事」で解説していきます。

 

3章:脳と体=人間の人格は20代でほぼ形成される

3章で言いたいことはズバリ「人間の人格は20代で形成されるので、20代が頑張りどきだよ〜」ということです。

自信は外からつく

若者は一般的に自信がなく、「経験によって自信がつく」と筆者は言っています。「え?よく最近の自己啓発の本で”中から湧き出てくる自信”を大事にせよ」って言うじゃない」と思いましたが、それはただの”自信過剰”であり、経験しないことには自信は生まれないと言うことです。

確かに”経験”と言うのは人間の内部に貯まっていくものだから、「ブランドの服」とか「かっこいい車」って言う意味の”外からの自信”とはまた違うなーと。

で、経験を積むにはやはり「行動」しかないそう。知識ばかりあっても行動しないと本当に意味がないから、ある程度知識を得たら、あとは行動するのみと言うこと。

これは精神科医の樺沢さんも「アウトプット大全」の中で言われてましたね。人間はインプット3:アウトプット7くらいが、学習にちょうどいい比率だと。

20代は良くも悪くも過剰に反応し、内向き志向になる。

29歳になった今でこそ、気にしなくなったけど、27歳くらいまでは「自分が人にどう見られているのか」「責められているんじゃないか」という思いが強かったです。何でしょうね、20代の、あの”自意識過剰”笑。 全ての矛先が自分に向いていると思っちゃうんですよね〜。

でもそれは著者曰く、”普通のこと”らしいです。20代は周囲の状況に過剰に敏感になる脳のつくりなんだとか。なんだ、悩んでいたけどもっと早くこの本読んでいればよかったと思っちゃった。

実際に起こっていること以上に過剰に反応しちゃう時期だから、「実際は大したことない」と気楽に構えて、いろいろ挑戦した方が後々の人生に好影響とのことです。

 

出産は35歳までがいい。逆算して結婚を考えよう

ここで女性陣には痛い話。やはり35歳を超えると妊娠率がガクッと下がるそうです。個人差もあるので、もっと若い人もいます。女性の妊娠率は27歳がピークで後は下降する一方だそう。

アメリカの平均不妊治療費は20代で250万円、35歳で350万円、40歳で1,000万円、42歳で3,000万円。よくテレビで「45歳で第一子出産!」と言っているのは、

①40代出産という奇跡的な嬉しい出来事だから

②実は相当なる苦労と費用をかけている

というもの。40代出産が騒がれる一方で、涙を流す40代がその何十倍いることか。涙を流す方は「当たり前」すぎて報道されないだけなんです。

女性は遅くとも35歳までに出産したい。35歳の出産なら34歳までの妊娠、33歳には子作りを始める。だったら32歳までには結婚しよう・・と逆算できる。

 

いや〜、正直妊娠の年齢は「こんなに差し迫っているのか」と改めて目を覚まさせられた。私も「人生経験のためにもっと遊んだ方が良いのでは・・?」と思ったけど、やはりタイムリミットはあるので、不妊という重すぎる悩みを抱える前に子作りを頑張ろうと思った。

 

「脳と体」編は重要なことが多かったので、後はさらっと解説します。

2章:恋愛=だらだら遊びの恋愛をしている時間はない!

まさか「恋愛」というテーマで1章丸々使うとは思わなかったけど、恋愛は20代で必ず”始める”べきもの。「始める」って言っても、恋心は湧き出てくるものでは・・?と思うが、まずできることとして「大して好きでもない人との付き合いをやめる」「結婚を意識した活動をする」ということはできる。

「結婚は遅いほどいい」はウソ

どうしても10代の結婚は離婚率が高くなる。でも高学歴の人がよく考える「結婚は遅いほど安定する」はちょっと違う。25歳以上で結婚した人の離婚率はあまり変わらないという。

むしろ30歳を超えると人はアイデンティティが確立しすぎてしまい、相手に折り合えなくなる可能性が大きい。

なるほど〜!と思った。一人の時間が長すぎると「なんでこの人はこうなんだ」とか「私はこうするわ」とバラバラな意識になってしまい、協力・協働できなくなるということだ。

 

マッチングアプリは興味深い

恋愛はその先の結婚につながる道中だ。結婚相手は「相性が悪すぎる」とやはり難しいそう。最近流行っている「マッチングアプリ」は事前に相性が悪すぎる相手を排除できるから、時間の節約になるんだとか、おお・・

 

1章:仕事=覚悟を持って役割を果たす

「普通でいることの恐怖」に取り憑かれていないか?

定職につかない人の中には「何かを成し遂げたい、でも何をしたらいいかわからない。」という人がいる。定職につくと、成し遂げる扉が締まるような気になってしまうという。

でもそんなことはない、何か新しい道を歩んだら前の道が閉じることはなく、どこかでつながる可能性がある。これまで多くの若者の言葉を聞いてきた筆者だから言えることだ。

 

20代は雑用の時代なのか?覚悟は必要

アメリカ人の先生にしては面白いことを言っているシーンがある。セラピーを受ける20代が「上司の怒号を聞きならの雑用をあと5年も続けるの!?」という言葉に著者は「そうね〜」的なことを言っている。これは意外だ。てっきり、「自分のスキルになることをやれ」というと思ったから。

20代の新卒が下積みを10年続けるのはある意味アメリカでも普通。これは「言われたことばかりやれ」という意味ではなくて、「理不尽なこともある。だからと言ってそれが離職の理由にはならない」ということ。自分が頑張って得たポジションなら上司と折り合いがつかないことくらい、少しは我慢しろと。そのくらいの覚悟を持て。と。

私も「言われたことばかりじゃなく、創意工夫指定券を伝える」ことは重要だと思っている。そっちの方が仕事は何倍も楽しいし、言いたいこと言っているのになぜか評価してもらえる。

 

とはいえパワハラを1年受け続けてる、とかだったら周りの人に相談しましょうね。

 

全体の感想

個人的な感想だが、1章の”仕事”については、「まともなことを言っているな」という印象だった。大学では「将来のキャリアを考えて、定職につく」と言ったことは耳にタコができるくらい聞いていた気がする。それでも2年くらい働いてなかったが⇦笑

2章と3章は「そうなのか!!」と思うところがあった。特に妊娠の話は、日本の高校や大学で必修科目にすべきなんじゃないかと思った。35歳までに出産するには逆算して20代半ばから素敵な人と関係を作っていかないと間に合わない。誰でもいいわけじゃないからね。

 

本書は人によって「マジか!」と思うところが違うはずだ。真面目な本だから全てを真摯に受け止めると重いかもしれないが、あとで「知らなかった」を防ぐために、20代のうちに一度は読んでおくことを超おすすめする。

いや〜、大学生の頃に読んでいたらなぁ、と思うが、今この本にめぐり合ったから、今が読みどきだったんだろう