こんにちは、Kayoです。私は去年、東京の六本木で女性12人でシェアハウスをしていました。
六本木といえば東京都港区の超都会。かの六本木ヒルズも、ミッドタウンも、無数のナイトクラブも徒歩5分以内という立地のお部屋です。ここでの一人暮らし(1R)の相場は、15万円ほど。電車でちょっと行けば家賃7万円くらいに下げられるので、誰も六本木に住みません。
ただ、そんな超物価の高い街で、私みたいなボンビーガールでも六本木に住めた方法がありました。それが、
テラスハウスより
シェアハウスです。シェアハウスっていうと、なんだか「ラスト○レンズ」とか「テラス○ウス」みたいなおしゃれな社交ハウス(?)をイメージするかもしれませんが、実際のところは・・・・どうなんでしょうか。今回は、よく質問のある「シェアハウスってぶっちゃけどんな感じなの?人間関係は?」について、その内部を語っていきます。
ぶっちゃけ、シェアハウスって、どうなの?〜女性12人で六本木に住んでました。
シェアハウスを選んだ理由
新卒で入った会社を辞め、福岡から東京へ上京したとき、私は特に行くあてもなく、とにかく安く暮らせる場所を探していた。職場は六本木という大都会。東京で働いていた先輩の話を聞く限り、東京の人は毎朝1時間半くらいかけて出勤するとか。しかも車じゃなくて、電車だという。この時点で東京の人は気が狂っていると思った。
毎朝東京の電車に乗るとか
毎朝6時に起き、7時に家を出て電車に乗る。車内は「本当にこれは人間のいる場所なのか」と思うほどのすし詰め状態。スマホでラジオを聞くにも、集中できない。もとより知らない人に体が触れている時点で、なんだかとても嫌な気分になる。そんな気分で電車に乗って1時間、職場に行くだけでもクタクタだ。毎日こんな思いをするなんて、ありえない。
電車に乗らない方法を考える
東京で毎朝電車に乗るとか、私にとって無理ゲーだ。これまでなんども東京に行ったが、一番無理なのが電車だった。だから私は「毎朝電車に乗らずに六本木の職場に行く方法」を考えた。しかしここは港区。先ほども言ったとおり、小さな1Rでも15万円する。それで給料丸々持っていかれる。なにか、安く、六本木の近くに済む方法はないか・・・・
人と家を共有するという方法がある
そんなとき、閃いた。そうだ、これまで海外で住居を探すときは「flat share」が主流だった。flat shareとは、ルームシェア、つまりシェアハウスのこと。日本にもあるのではないかと調べた。すると・・・お〜、あるある。いっぱい出てくる。えーと、港区で4万円代・・・安いやん!!
見つけたのは”シェアハウス”ではなく”シェアルーム”
見つけたのは六本木の中心街にあるシェアハウス。家賃は43,000円で光熱費とインターネット込み!安い!え、シェアハウスって、こんなに安いん!!??と驚いた直後・・・・・
ん?「シェアルーム」?????
4万3千円の部屋の隣に、8万円の部屋がある。なんだこれ?なんで同じシェアハウスで、部屋によってこんなに値段が違うの?と思い、よくよく見て見ると・・・・
6人で1部屋をシェアする、シェアルーム
というのが出てきた!つまり、8畳ほどの部屋に、二段ベッドを3つ置いて6人が寝泊まりするシェアルームだ!!!6人部屋が一人当たり4万3千円で、1人部屋が一人8万円のお部屋ということ。
でもその時の私は他にアテもなく、この物件も超人気で、「1週間も空いているのは奇跡」ということ。だから、「えいっ!」といってみることにしました。
シェアルーム申し込みの流れ
住居探しは「見学」がつきもの。さっそく私は管理会社に電話し、見学させてもらうことに。
見学
当日は六本木駅で管理会社の人と待ち合わせをし、家まで歩いていった。家のある場所は「六本木の中心地にもこんな静かな場所があるんだ」と思うほど、入り組んでおり静かな場所。そこにある一軒家。管理人会社の人が玄関を開ける。恐る恐る中を見る。すると・・・・・
ブラックジャックより
うわっ、汚っ!!
ボロボロ・・・事前にネットで見ていた物件の写真が詐欺すぎるほどの汚さ。玄関の照明カバーは破れているし、住人の靴は溢れかえっているし、廊下は狭い。「都会の一軒家って、こんななんだぁ・・・」と思うしかありません。とはいえ安さには替えられない。私は住む覚悟でわざわざ福岡からやってきたのだから。
これが問題の詐欺写真。一体何十年前とったやつだよ・・・・・笑
ブツブツ言っている暇はなかったので、真面目に見学した。
部屋
まず一番大事な「寝室」。6人で寝室をシェアするとはどういうことか・・・と思いながら中に入ると、暗い!そう。ここは「いつ、誰が寝ているかわからない」ため、常に明かりを消しておくということ。一応、各ベッドにカーテンがありました。プライバシーは保たれそうです。
私が寝る予定のベッドは二段ベッドの上段。マットは低反発でしたが、本当に寝る場所しかありません。
荷物はロッカーが2つあります。一つはカラーボックスの一穴、もう一つはアメリカの学校にあるような細長いロッカー。それだけ。服は、ドレッサーがあるので10着ほどかけられます。でも、それのみ。必然的にミニマリストになれそうです。
共有スペース
部屋はとにかく狭いことがわかった。じゃぁキッチンはどうか?
間違ってもこんなに綺麗じゃないけど、間取りはこんな感じ。
「・・・・お〜、キッチンも狭い。私が福岡で一人暮らししていたキッチンより小さい。ここを12人で使うのか・・・交代して使わないと無理だな・・・・」
という印象。コンロは2口だし、冷蔵庫も食器棚も一段のみ使える、それにキッチン用具も「ぜったい皆料理してないでしょ」っていう貧弱さで、食に関してもミニマリストになれそう。
トイレとお風呂
トイレとお風呂に関しては、まともでした。さすがに水回りはリフォームしているようで、普通に湯船に入ることもできる。これはポイント高し。ただ、寮みたいに「お湯を張って皆で交代してお風呂に入る」という習慣はないため、一人一人お湯を張って、湯船を掃除するというシステムでした。
契約
思った以上に設備が汚くて衝撃だったけど、30分もいれば、馴れてきた。だって安さは素晴らしいし、人生の中で一度くらいシェアルームをやるのもいいかと思い、契約することに。光熱費、ネット含め4万3千円は、やっぱり安い。
シェアハウスといえど、きちんと保証人には電話確認するようで、親に電話が入った。シェアハウスの契約も賃貸の契約となんら変わらない。ただ、普通の賃貸を契約すると安くても初期費用に20万円かかる(敷金、仲介手数料、初月家賃、鍵交換代、保険、保証会社等・・・)が、シェアハウスに関しては初月家賃のみ!初期費用がかからないのはありがたかった・・・・。
契約完了
数日して審査が下り、晴れて私は六本木に住居をゲットすることができた。引っ越しは「色々物を持って行っても置くところがない」ため、掛け布団と服のみヤマトで送った。ダンボール2個で5,000円で事足りた。
ドキドキのシェアハウス開始
そして初めてのシェアハウスがスタートした。いったいどんな人がいるんだろう・・・・ドキドキでドアを開けた。そこに住んでいたのは、11人の女性達だった。
・SE
・創薬研究員
・フリーランス翻訳家
・高級系とヤバイ系のキャバ嬢
・モデルの卵
・3店舗掛け持ちのウエイトレス
・美容整形受付
・美容師
・派遣の事務スタッフ
・バー経営
だった。皆、夢があってお金を貯めたくてここに住んでいるという。仕事も出身地もキャラも全然違う女性12人での生活が始まった・・・・