こんにちは!Kayoです。今日は海外の旅マスター”さわこ”さんより、スペインのコルドバに関する情報をいただきました!コルドバって、そもそもどこ?🙃さわこさんが解説してくれます!
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スペイン南部のコルドバで、キリストとイスラムの移ろう歴史に浸ってみた!
スペイン南部の宗教が交わる小さな街、コルドバ。聞いたことはありますか?私はスペインへ行くまでは全く知らない場所でした。
今回行くことになったのは、旅中にスペインのおじさん(生粋のマドリードっ子)から、「時間が少ないんだからバルセロナは行く必要ない!歴史ある南部を見ろ!」と明らかにバルセロナをライバル視する発言に感化されて寄り道することになったからです。
言われるがままに3泊4日も滞在して、結果的にとっても気に入りました!世界史や宗教の歴史に興味がある人は特に気に入るのではないかなと思います。行き方などの基本情報から、見どころをじっくりお伝えしていきますね。
1. コルドバってそもそもどこ?ざっくり言うとどんな街?
コルドバはスペイン南部に位置するアンダルシア州コルドバ県の県都です!地方都市ですね。
世界史が得意な人はご存知のとおり、スペイン南部は8世紀ごろからキリスト教によるレコンキスタ(=国土回復運動)が盛んだった地域。それまで勢力を伸ばしていたイスラム系勢力の力を弱めようとした運動です。
今回ご紹介するコルドバはじめ、南部はグラナダやセビリアなど各地域にその攻防の痕が残されています。残っている建物から各勢力の盛衰が見られて、とっても面白いんですよ!
1.1 コルドバへの交通網
コルドバはスペインの高速鉄道AVE(新幹線のようなもの)が通っていて、マドリードからは約1時間40分です。
小さい街なので、観光スポットを絞って行けばマドリードから日帰りでも行けるのではと思います!
ヨーロッパの鉄道については日本語のサイト(http://www.raileurope-japan.com/)もありリサーチに便利なので、良ければ参考にしてみて下さいね。
2 コルドバの魅力大解剖
さて、本題であるコルドバの見どころについてお伝えしていきます!
2.1 キリストとイスラムの歴史が凝縮!メスキータの魅力
いちばん時間をかけて見たいのは、何と言ってもメスキータ!世界遺産として登録されているコルドバの歴史地区の中でも大きな見どころになっていますよ。メスキータとは、スペイン語で「モスク」を意味します。イスラム教の礼拝堂のことですね。
と言っても、ここは現在イスラム教の宗教教設ではなく、キリスト教の物なんです!ん?どう言うこと?と混乱しますよね。とっても複雑なんですが、ごく簡単に説明しますよ!
<変わり続ける持ち主>
この建物、そもそも6-7世紀にはキリスト教の土地だったんです。その後イスラム勢力が征服して下の写真のような何とも独特な建築を建てたんですね。
出典:
http://whc.unesco.org/en/list/313/
どこにも見たことがない建築だと思いませんか?二重になっているアーチの下部分は柱を支える上で特に重要ではないため、芸術的な観点からつけられた物だと言われています。とても自由な発想で面白いです!
そしてその後レコンキスタが行われ、メスキータはキリスト教に奪還されました。建物はそれと同時にキリスト教のものに転用・改築され、様々な建築様式が混在することになりました。
出典:
http://guide.travel.co.jp/article/5547/
この部分だけ見ると、ヨーロッパによく見られる教会のようですよね!
出典:
http://guide.travel.co.jp/article/5547/
こちらの写真は、現在はキリスト教の鐘楼として使用されていますが、かつてはモスクのミナレット(尖塔)として建設されたものでした。
<イスラム建築が残された不思議>
敵対する宗教勢力の建物であるにも関わらず、メスキータには現在もイスラム建築の部分が残されています。なぜでしょうか?
それは、レコンキスタの際に奪還したこの建築を見たキリスト教徒が、そのあまりの美しさに壊すことができなかったからだそう。たしかに、こんなに荘厳な建物を壊してしまったらばちが当たりそうです…
対立することの多い宗教同士ですが、この建物ではキリストの彫刻のすぐそばでモスク特有の建築様式で建物を支えていたりと、不思議な空間ができています。並んでひとつの美しさを作り上げている様子を見ると、平和についても色々と考えさせられてしまいます!
ぜひ現地でその空気を体感してみて頂きたいですね!
<アンダルシアらしい空気もしっかり感じる>
出典:
https://www.garow.me/media/1447350767555216026_1587129316
建物内には大きな中庭があり、そこにはスペイン南部の街らしくオレンジの樹木がたくさん植えられ明るい雰囲気です!中庭まで入るのは料金もいらないので、観光客は休憩したり次の観光場所の作戦を練ったり、まったりした空気が流れてますよ。
2.2 かつてのユダヤ人街、フォトジェニックな花の小径も有名です
メスキータのすぐそばに、コルドバ歴史地区の一角として登録されているかつてのユダヤ人街があります!こちらはフォトジェニックな街並みで有名。白い壁に色とりどりの花の鉢植えが飾られていて、とっても可愛らしいんです。
出典:https://www.garow.me/media/1443671278971434164_1587129316
特に、道の向こう側にメスキータの鐘楼が見える「花の小径」と呼ばれる地区の景色は大変な人気です。日中はいつ来ても写真を撮りたい人でいっぱいですよ。
レコンキスタ後の追放令によってユダヤ人は姿を消しているんですが、建物やユダヤ教会はこうして歴史地区の一部と化しています。愛らしい街並みなだけに、複雑な気持ちもひとしおです。
キリストとイスラムだけでなく、ユダヤの歴史も感じさせる世界的にも特殊な街だと言うことがよく分かりました!
2.3 かわいいお土産もいっぱい!
メスキータの周りには現地のグルメを楽しめるレストランや、小さなお土産屋さんがいっぱい!先ほどのユダヤ人街の建物が使用されたお店も多く、ぶらぶら歩くだけでも楽しいですよ。
コルドバだけで買えるお土産も魅力的!特にこのユダヤ人街の街並みを表現した小さなマグネットがたくさん売っていて、とっても可愛いです!他では買えないよね〜と思ってしまうとついつい手が伸びてしまいます。海外旅行好きのコレクター魂に火を点けますね。
3 スペイン行くならコルドバも!
いかがでしたか?
日本では宗教について考えることは少ない私ですが、この独特な空気に触れて、改めて“みんなで共存していくってどんなことなんだろう?”と考えさせられてしまいました。
美しい景色だけでなく、その中にある人々の歴史を垣間見れるような観光がしたい!そんな人にはぴったりな場所だと思いますよ。ぜひスペインに来るなら南部のコルドバ観光も検討してみて下さい!
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ただキレイで楽しいだけじゃない。いろいろ考えさせられる街、コルドバ。一人で歴史に思いを巡らせるような旅も感慨深いものでしょう。さわこさん、貴重な情報ありがとうございました!スペイン行くならコルドバも!ね😋