こんにちは、旅するライター、Kayoです。今日はシンプルだけど深くて大事な話をします。
カヨの人生相談室
突然ですが、今あなたは悩みごとってありますか?
「結婚したいけど、相手が見つからない・・・」
「会社に行きたくない・・・」
「子育てうつになりそう・・・」
こういった悩みに私はまず一言、声をかけたい。それは、
あなたは悩む必要はまったくない
ということです。
「ああ、悩まずポジティブでいろ、ってことだろー」
と思った方、うーん、ちょっと私の言いたいことは違います。私が言っているのは、
あなたは「悩みたい」から悩んでいる
ということです。
「そんなワケないじゃん!こんな辛い悩みなんて誰も持ちたくないよ!」
と思うかもしれません。でもこれは事実なのです。例を交えて説明します。
例その①「会社に行きたくない」→「会社に行きたくない」という状況を作りたい
例えばあなたがサラリーマンだとします。35歳、妻と子供と4人暮らし。会社での成績もまずまずのあなたは、次の課長候補に検討されています。
はたから見たら順風万般な生活。しかしあなたには一つ悩みがあります。それが、
会社に行きたくない
ということ。
そう。入社動機こそ強い思いはなかったものの、新卒からお世話になり10年。彼自身も真面目に勤めて来ました。しかし正直にいうとこの仕事は、直接的に誰かに貢献するものではないため、イマイチやりがいが感じられません。そういった思いを隠しながらこれまでやってきましたが、最近朝なかなか起きられなくなってきました。
毎朝起きると、「今日も会社か・・・」と思ってしまうのです。
「こんなネガティブな考えはいかん!」とあなたは頭を切り替え、今日も会社に行くために満員電車に乗ります。決して心地いいわけではない車内。スマホでネットニュースを見るも、落ち着かず、対して情報が入って来ません。
そうしているうちに駅に到着し、会社へ。1階のゲートをくぐり、エレベーターに乗ると、同じ部署の同僚と顔を合わせました。
「おっす。」
いつもの感じで挨拶を交わします。同僚とお話しているうちに、不思議とさっきまで感じていた憂鬱感はなくなり、あなたは仕事モードに入ります。今日も朝からメールの処理と会議資料の作成、そうそう今日は取引先へ訪問する日です。訪問から帰ると報告書を作成し、上司に結果を提出します。
そんなこんなで仕事が終わったのは夜の8時。さっさと疲れを癒したいため、寄り道せずにまた1時間かけて電車で帰ります。帰宅するともうクタクタ。趣味の音楽鑑賞もしたいけど、そんなことに力を使う余力なんてありません。お風呂に入って愛妻が作った美味しいご飯を食べて、寝ます。
翌朝。目が覚めるとまた「会社に行きたくない。ずっとこうして家にいたい」と思います。でも起きないと遅刻します。あなたは重い腰と頭を持ち上げ、また出勤の準備をします・・・・・
この話、どうですか?リアルかな?
・・・どうですかね?これって結構、日本の一般的なサラリーマンの生活に近いのではと思います。正直、私も以前はこういう生活を送っていました。
で、ここで私が言いたいのは、この↑サラリーマンが毎朝起床時に感じる「会社行きたくないな・・・」という感情がすごく大事だということ。「会社に行きたくないのに会社に行く」のは、実は普通のことではないんですよ。
ここでちょっと考えてみてください。「なぜあなたは会社に行きたくないのでしょうか?行きたくないのに、なぜ会社に行くのでしょうか?」
結論から言うと・・・・・
あなたは会社に行く必要はないんですよ。
もとい、あなたは、
会社に行きたいから行っているんです。そして毎朝「会社に行きたくない」と思いながら会社に行く、そんな日々を望んでいるんです。
もうちょっと深掘りします。
まずあなたは、
「なぜ会社に行く」のでしょうか?
お金のためですか?では、
「なぜお金が必要」なのでしょうか?
家庭があるからですか?では、
「なぜ家庭を作った」のでしょうか?
安心できる環境を作りたかったからですか?
はい。あなたは「家庭が欲しかった」んですよね。守るべきものが欲しかったんですよね。だから毎日身を削って働いて、家庭を守っているんですよね。
・・・・
別のエピソードに移ります。
結婚できない独身OL、M子の悩み。
「そろそろ結婚したいけど、相手がいないなぁ・・・」
あなたは独身29歳のOL。彼氏はいません。仕事は大手メーカーの事務職で、ゴールデンウィークや年末年始は、有給休暇をつなげて10日間の海外旅行に行くのが何よりの楽しみです。しかも一人で行きます。だって、自由が大好きだもん。
でも、ずっと前から「結婚したい」とぼやいています。どうやら「最適なパートナー」が現れないようです。
・・・自由が大好き・・・なんですよね。
M子が結婚できない仕組み
例えばもしM子がこの先はれて結婚できて、子供ができたらどうなるでしょうか?しばらく一人で気ままに海外へ行くなんて、難しそうですよね。(実際難しいかどうかは別として。)
ここで彼女の頭の中を解説すると、実は彼女の頭の中には、無意識のうちに「結婚する→海外へ行けなくなる」という図式が出来上がっています。そして彼女は無意識に「結婚して家庭を持つ」ことより、「一人で自由でいる」ことの方が楽しそうだと思っています。
いいですか?
つまり彼女は「結婚」と「自由」を天秤にかけて、「自由」を選んでいるというわけです。
私たちは”ただ”選んでいるだけ。
そう。彼女は「自由」を選んだおかげで、「結婚できない」と言う悩みができた。逆にもし彼女がエイやっと思考を切り替えて「結婚」を選ぶと、今度は逆に「自由にやりたいことをやれなくなった」という悩みが彼女の中に出てくるんです。
前述のサラリーマンはどうでしょうか?もし彼が「会社をやめる」とどうなるでしょうか?奥さんカンカンですよね(知りませんが)。「2人の子供も幼いのに、どうするの?自分の仕事でほんとうにお金稼げるの?」と不安を煽ってくることでしょう。
そう。もし彼の「会社に行きたくない」という思いを尊重して、実際に会社に行かないという決断を下すと、さっきまであった「安心」がなくなるのです。その「安心」は実在するものか幻影かは知りませんが、彼と奥さんはその「安心」を守ることが何より大事なのです。だから今の彼は「自分の思いを尊重」することより、「安心」のほうを選んでいると言うわけです。
つまりどういうこと?
何が言いたいかと言うと、つまり2人とも、望んで今の現実・悩みを作っているというわけです。その選択が今のあなたにとってベストだからそうしているのです。
じゃ、いつまでたっても状況は変わらないってこと?
「あなたの今は、あなた自身が望んでいる結果」なのであれば、このままもずっと変わらない生活なのか?たしかに「変わろう」としなければ変わりませんが、もしもあなたが上述した独身OLのように、エイやっ!と未来を変える決断をすれば、変得ることはできます。
ただし、今まできた道と違う方向に転換するのは、簡単なことではありません。なぜなら、あなたが変わろうとするとき、あなたは必ず「何かを捨てる」ことになるのです。大事なものを失うのです。そして私たちはこれが怖いのです。
失うって何?なんで変わるときに失わなくちゃいけないの?
実際のところあなたが「変わろう」と決断して、実際に何を失うのかはわかりません。モノか、カネか、ヒトか、居場所か・・・あるいは全部かもしれません。でも新しいものを手に入れるには、古いものを捨てなくては話が始まらないのです。これは自然の法則です。
ただ、誰だって怖いです。せっかく今まで大事に積み上げたものを手放していくって、ありえないです。これまで必死に守ってきたのに、壊れる恐怖。。。。私も怖かったです。でも人はそうしないと変わらないんです。今の自分の生活状況そのままで、新しいものを得るなんて、ムリなんです。
だからもし今、あなたに何か達成したいことがあるなら、一度あなたがこれまで培ってきたものを捨てましょう。もったいないですが、たとえ1億円失っても、大事な人間関係を失っても、人生は一度きりなんです。一度稼いだお金はまた稼ぎ直せます。人間関係が崩れても、また新しいネットワークが出来ます。でも、100%取り戻せないもの、それが、
時間
なんですよ。
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あなたは何をしたいのでしょうか?
あなたは一体何のために生まれてきたのでしょうか?
あなたが死ぬときに「生きてよかった」と思える人生って、どんなものでしょうか?
親から授けてもらった命は、この世に一つしかありませんから。
ね、では。