こんにちは。前回「ハワイの高級ホテル宿泊付き、10万円で旅行する方法」をお伝えしました。
今回は、格安のハワイ旅行を実現する、空の交通手段「LCC」について、その乗り方などを解説していきます。
他にも、「LCCに乗るコツ(グッズや過ごし方)を知りたい!」といった疑問に答えていきますね。
LCCでハワイに格安で行こう!国際線LCCで注意することは?
この記事を読むメリット
・ハワイに格安で行けるLCCに乗る時の注意点がわかる
・より快適にLCCで移動する方法がわかる
この記事を書いている人
これまで私は100回くらいLCCに乗っているので、「LCCとはどういうものか」はよくわかっています。加えて、乗り遅れや空港間違いなどの痛い経験も海外でやってきたので、だいぶリアルにお伝えできると思います。
国際 LCCとは
2019年1月げんざい、日本からハワイへいくLCCは、関西空港初のSCOOT(スクート)航空とAir Asia X(エアアジア・エックス)の2社があります。スクートは2019年5月までの就航で、それ以降はエアアジアのみの就航になります。
関西空港からのLCCの概要
スクートの運行スケジュール:就航は毎週 金・土・月・火曜日の週4回
スクート航空は関西空港とホノルル空港発着が金・土・月・火曜の、週4回のみ就航しています。
・関西発は18:50発、ホノルル同日の6:55着
・ホルルル発は9:35発、関西翌日の14:00着
です。ハワイは日本より19時間遅れているので、関西発の場合はホノルルに同じ日の朝に着いて、ホノルル朝発の場合は翌日のお昼に関西につきます。
エアアジアXの運行スケジュール:毎日運行
一方でエアアジアXは、関西空港から毎日運行しています。
・関西発は23:40発、ホノルル同日の12:05着
・ホルルル発は15:00発、関西翌日の20:20着
です。ハワイは日本より19時間遅れているので、関西深夜発の場合はホノルルに同じ日の昼に着いて、ホノルル午後発の場合は翌日の夜に関西につきます。
スクート・エアアジアXの運賃
運賃の安さがウリのLCC、関西〜ホノルル間のスクート航空とエアアジアXの料金は、1人往復3万円ちょっとが主流です。これはサービスや燃油サーチャージ込みです。
つまり、荷物や機内食の追加な土がなければ、たった3万円でハワイを往復できます。
LCCと普通の航空会社の違い
そもそもLCCとは何でしょうか?日本でいうと、ピーチやジェットスターがLCCです。特徴は、「サービスがない代わりに運賃が安い」ということ。電車のように、「輸送」だけが目的の飛行機です。日本に10社くらいあります。
いっぽうで、LCCではない、ANAやJALなどの航空会社をフラッグキャリア、またはレガシーキャリアと言います。ANAやJALなど従来の飛行機ならではのサービスがある航空会社です。運賃はLCCの3倍くらいです。日本に20社くらいあると思います。
LCCとフラッグキャリアの共通点:安全性と飛行時間
という疑問は、最初は誰でも抱くでしょう。でも、大丈夫。筆者は航空会社での就業経験があるので分かるのですが、
・操縦士、整備のレベル
・飛行経路
は、国に決められた基準があり、かつ国から逐一審査を受けているので、「LCCだから安全性に不安がある」ことは全くないです。
例えば飛行機の整備状態、パイロットの審査はかなりの頻度で国からチェックを受けています。しかも厳しい。それに飛行機メーカーはほとんどエアバスかボーイングの2択なので、「怪しいメーカー」ってのも存在しません。
また、飛行機が飛ぶ経路も、国からきっちり決められてるので、「今日は左回りしてみよう」なんて、気分でパイロットが経路を変えることも絶対にありません。
つまりLCCでもフラッグキャリアでも、安全性と飛行時間に違いはありませんので安心してください。
LCCとフラグキャリアの違い:サービス
違いは”サービス”です。LCCは安全性や飛行時間でコストを下げられないので、「サービス」をカットすることでコストを下げています。
例えばハワイー関西の場合、フラッグキャリアだと7万円〜、LCCだと3万円〜利用が可能です。
フラッグキャリアだと7万円の中に、機内食・飲み物、受託手荷物、機内エンターテインメント、ブランケットの貸し出しなどがあります。
LCCはそれが全て有料です。例えばビールは1本5ドル、受託手荷物は片道4,500円などかかります。
こう見ると、
と思いますが、そんなことはありません。たとえ全てのサービスを有料化しても、片道せいぜい8,000円プラスくらいです。往復で16,000円。これを運賃のみ料金の3万円にプラスすると46,000円で、やはりフラッグキャリアの最低運賃7万円には到底及びません。
加えて、気軽に海外に行けるようになった現代、「サクッと2、3日だけいって帰ってくる」というスタイルの旅行者が増えました。荷物を最小限にして、8時間のフライトは寝るだけ・・・・こうすれば本当にポッキリ3万円でハワイに行けます。
LCCが近年発達しているのも、「無料サービスなんていらないから安く海外に行きたい」という意見が多くなってきたという背景があるからです。「あれこれサービスしてもらいたい!」って人には不向きでしょうが、なんども飛行機に乗っていたら、だんだんとサービスも不要に思えてくるので、LCCを利用するのは理にかなっていると思います。
ということで、航空輸送のみに特化したLCCは、料金が抑えられるため、その浮いた分のお金を自由に使えることが魅力だですね
それでは以下、LCCで有料サービスとなる「預け荷物、機内食や飲み物、ブランケット、機内エンターテインメント」について、その内容を見て行きましょう。
それではハワイ線LCCの有料サービスのつけ方を見ていきましょう。
LCCの使い方
手荷物と預け荷物
LCCを利用する際、荷物は制限が多いので、注意しましょう。
・手荷物・・・機内に持ち込む荷物
・預け荷物・・・チェックインカウンターで預ける、大きめの荷物
スクートの手荷物は2個、10kgまで
機内に持ち込める手荷物の「数」は、お土産袋も入れて2個までです。コンビニ袋も1個に数えられるので要注意!そして2個で10kgに抑える必要があります。
エアアジアXの手荷物は2個、7kgまで
エアアジアXは2つで7kgと、スクートよりも重量制限があるので、注意してくださいね。手荷物の重さを計る航空会社は少ないですが、たまにやっていることもあるので、決して重量オーバーしないように気をつけましょうね。
ただ、手荷物で7kgはなかなか重くいので、キャリーケースじゃない人はほとんど問題ないと思います。
LCCの手荷物のポイント:余裕を持ったボストンバッグ
LCCの手荷物は、重さよりも「数」の方が厳しいです。ハンドバッグと、お土産で2個になってしまうので、うっかり数を増やさないようにしましょう。
ポイントは、「ハンドバッグ」と、「余裕を持ったボストンバッグ」です。この2点を機内へ持ち込みましょう。
・ハンドバッグ・・・機内で足元に置いておくバッグ。本やポーチなど、機内で利用するものを入れておく。
・ボストンバッグ・・・予め余裕をもたせた、中身の少ないボストンバッグを持っていく。空港でお土産を買った時は、このボストンバッグに全部入れるようにする。
こうすれば、飛行機に乗る際に係りの人から「荷物は2つに減らしてください」と言われることがなくなります。大きめの、薄いボストンバッグを用意しておきましょう。次は、「預け荷物」です
スクート・ハワイ線の預け荷物は1個20kgで4,300円
LCCにスーツケースを預ける場合は追加料金が必要です。事前にオンライン予約しておけば、20kg4,300円、25kg5,100円、30kg5,900円・・・でチェックインできます。事前に予約していないと、追加料金がかるので注意!
また、事前に予約した重量をオーバーすると、1kg超過ごとに料金が発生するので、むちゃくちゃ注意!!
エアアジアX・ハワイ線の受託荷物料金
いっぽう、エアアジアXのハワイ線の受託手荷物料金は、予約した人のみ分かる方式なのでここでは調べられませんが、だいたいスクートと同じと考えていいと思います。こちらも事前の予約を必ずしましょう。
受託手荷物をなしにする方法
3泊のハワイくらいだと、「受託手荷物なし」でも十分可能です。荷物を減らせば、往復で1万円も浮かすことができますね。2人だと2万円!
ご参考までに、2週間のヨーロッパ旅行へ、預け荷物なしで行った時のパッキング方法を掲載します。ヨーロッパ2週間の旅行を機内持ち込み荷物だけにする方法
あとは、2人で行く場合は、スーツケースを1つにまとめると、いいかと思います。これで1万円浮かせますしね。
LCCの荷物のポイント:機内持ち込みは2つまで。スーツケースは1個減らすして、事前にオンラインで予約しよう。重量オーバーに注意!!
食事・飲み物
LCCには無料の機内食も、ドリンクサービスもありませんから、機内販売があります。機内食を食べたい場合は機内か、もしくは事前予約で購入して食べることができます。
注意!スクートと、エアアジアXでは、「機内への持ち込み食事」が禁止されています。映画館方式です。機内で飲食したい場合は機内で購入しましょうね。
スクートの機内販売
スクートの機内では、機内食やスナック、飲み物が買えます。バリエーションは豊富。
機内食は一食1,800円とお高め。これなら、空港でお腹を満たした方がいいかも。
下のスナックメニューは「S$6」と書いています。これは米ドルではなく、シンガポールドル。1シンガポールドル=80円のため、下のポテトチップスはだいたい480円くらい。
ビールは640円ほどです。割と高い^^
ジュース系は300円ちょいですね。
スクートの機内販売は、シンガポールドルでの支払いか、クレジットカードです。
なかなかお高い機内販売ですが、ビール+ジュース+機内食を食べても30シンガポールドル=2,400円くらいなので、やはり運賃の低さを考えたら、それでも安いですね。
2、 LCCに乗るコツ
それでは、LCCに乗るコツをお伝えします。
座席指定、荷物受託は事前に予約しておこう
有料サービスの座席指定と荷物受託は、LCCに乗る前にあらかじめ、WEBで予約しておきましょう。
空港カウンターで申し込むと、余計に手数料をとられるし、座席はもう埋まっているかもしれません。
例えばスクートの場合、カウンターでの荷物受託はオンライン予約よりも800円高いです。
機内食も事前予約がおトク
機内食は人によって「食べる」「食べない」が分かれると思います。「飛行機の中ではやっぱり旅行感覚を味わいたい」っていう人は、事前に1,800円の機内食を申し込んでおきましょう。これにはドリンクとスナックがついてきます。
いっぽう、機内で購入する場合、スクートだとクレジットカード払い or シンガポールドル払いです。もしかすると少額の支払いにクレジットカードは使えないかもしれないので、あらかじめ2,000円くらいは空港でシンガポールドルに換えておきましょう。
LCCフライトを快適にするグッズを活用しよう
ハワイ線のLCCは、夜間便ということもあり、飛行機の中では寝ることをオススメします。その際に必須なのは、「快眠グッズ」たちです。
快眠グッズは必携!
・ ブランケット・・・機内はガンガン冷房が効くことが多いです。これは乗客の体力を奪わないためなんです。ブランケットかダウンを持ち込んでおきましょう。
・スリッパ・・・機内で靴を脱ぎ着するのは面倒なことも。100円スリッパを準備!
・アイマスク・・・案外、隣の人の読書灯が厄介なことも。アイマスクは圧迫感がないのが大事。
・首マクラ・・・首マクラなしに寝るのはけっこう首を痛めます。
・耳栓・・・これ忘れるとかなりイタイです^^
以上の快眠グッズを揃えておきましょう。スリッパ、マスク、耳栓は関空内のダイソーで買えます。100円クオリティで十分と思います。
もう一度言いますが、ハワイ線はスクートだと朝の7時、エアアジアXだと昼の12時にハワイへ着きます。機内でどれだけ寝られるかが、ハワイ初日のクオリティを左右します。
LCCの規定は必ず読んでおこう
ハワイ線を予約して、旅程表が送られてきたら、きちんと注意事項などに目を通しましょう。というのも、LCCと従来のフラッグキャリアでは「飛行機に乗るルール」が違う可能性があるからです。
LCCは時間厳守
例えばLCCは「チェックイン時間」に厳しいです。決められた時間以内にチェックインしないと、そこで締め切ってしまいます。つまり遅れてやってきた人たちのチケットは全てがパーになります。あらかじめ高いチケットを買っておくなどをしてない人は、振替もできません。
・スクート&エアアジアX・・・出発時間の60分まえがチェックイン締め切り
空港もいちおう確認
これは落とし穴なんですが、LCCが乗り入れる空港ってたまに「思っていた空港と違う」ことがあります。
例えば以前ローマに行った時に、ローマに空港が2つあることを知らず、乗り継ぎ便を購入していたら、別の空港だった!ということがありました。しかも同じローマなのに40km以上も離れていたという・・・・。
LCCが使う空港は「空港使用料の安い、地方の空港」であることがたまにあります。予約の時は「ハワイの、ホノルルの、あの空港だよな?」と、ちゃんと空港を確認しておきましょう。
ちなみに関西からホノルル行きのLCCは全て「大きな空港=ダニエルKイノウエ」に到着するのでご安心!
まとめ
いかがでしたか?今回は「ハワイに行くLCCのポイントと乗り方のコツ」をお伝えしました。
LCCは勝手が違うため、初めてのる航空会社の場合は「きちんと先に注意事項を読んでおく」ことが重要です。
面倒くさいようですが、その面倒くささを受け入れれば、運賃が4万も5万も安くなるから、やはりそのメリットは大きい。
きちんと準備していると、怖いことはないですから、一緒にハワイ旅行の準備をしましょっ!