ヨーロッパ旅行といえば、美しい風景や建築物の観光が目玉ですよね。それに美食を堪能するのも楽しい・・・そんなヨーロッパ旅行、宿泊はいつもどうされていますか?ホテル?ホステル?
実はヨーロッパは観光業が早くから発展しており、旅行者を抱える宿泊形態もさまざま。今回はヨーロッパ旅行のプランに合わせた最適な宿泊施設の選び方をご紹介していきます。
ヨーロッパ旅行で考えられる宿泊方法5つまとめ
ヨーロッパらしい美食を堪能したいなら、”オーベルジュ”
”オーベルジュ”とは、フランスで発展している、「美食と宿の最高形態」です。3つ星クラスのレストランに宿泊施設を設け、特にフランスのコースディナーを楽しみます。オーベルジュはフランスの郊外に施設を構えており、そのほとんどは家族で何代にも渡って経営する格式ある施設です。NHKテレビ「旅するフランス語」で常盤貴子さんが「最後は絶対オーベルジュに泊まりたかった」というほどのレストランです。
オーベルジュのプラン
オーベルジュは食事に重きを置いているため、部屋自体はフランスの温かみのある素朴なお部屋が多いです。だいたい1人1泊2万円くらいが相場です。ディナーメインの宿泊のため、あらかじめディナーの時間が決められていることが多く、他のお客さんと一斉に食事をスタートしたりします。しかしそれもオーベルジュによって進め方が全く違ったりするので、一つ一つのお店を見てみることをお勧めします。
出典:「レ プレ ドゥジェニー」一休.comより
オーベルジュの予約方法
人気のオーベルジュは予約がいっぱいになることが多く、そもそもオーベルジュという形態の宿泊施設が少ないため、知人の紹介での予約が最善です。ただ、高級レストラン予約サイトの「一休.com」などでは海外のオーベルジュの予約を斡旋していますので、一度問い合わせてみることをお勧めします。
現地でのホームステイを楽しみたいなら、”B&B”
”B&B”とは、「ベッド&ブレックファースト」の略で、ヨーロッパの現地の民家にホームステイする宿泊形態です。一般的には1人〜3人で部屋を借り、キッチンなどを自由に使えます。もちろん朝食も。また空港や最寄駅からの送迎や、親切な家庭であれば困りごとや観光の相談までできます。国によってホストファミリーがどのくらい介入するか変わりますが、現地の一般家庭を体験したいならこれに決まりでしょう。
先週イタリアで泊まったB&B。「ヴィアインダンテ」
B&Bのプラン
一人一部屋だと4,000円〜7,000円。ダブルルームだと5,000円〜9,000円というところです。交渉次第により遠方への送迎や朝食のテイクアウトもできたりしますので、不安などがある場合はホストファミリーに積極的に相談してみましょう。
B&Bの予約方法
AirbnbやBooking.comから予約できます。民家経営ですので支払いがキャッシュオンリーの場合も。現金を持っていっておきましょう。
旅慣れた世界中の友達を作るなら、”ホステル(ゲストハウス)”
次は宿泊料の安さも魅力な”ホステル”をご紹介します。ホステルは「ゲストハウス」とも呼ばれ、一つの部屋に4〜8人くらいで泊まる形態の宿です。知らない人と相部屋というのは最初は怖いかもしれませんが、私はこれまでホステルで100泊くらいして来て犯罪にあったことはありません。ホステルにはキッチンがついているところも多く、自炊ができます。そして同じ部屋になった人と情報を共有することができ、世界中を旅するバックパッカーと交流できるところが魅力です。
去年サンフランシスコで泊まった「USAホステル」
ホステルのプラン
一人一泊2,000円くらいです。部屋は2種類選べ、「男女混合ドミトリー」と「女性専用、男性専用ドミトリー」があります。「男女混合部屋」なんて日本の感覚では驚きますが、旅人はモラルがあるので襲われることはほぼないでしょう。だいじょうぶ、すぐ慣れますよ。朝食は簡単なシリアルなどを用意していたり、もしくはないところがほとんどです。
ホステルの予約方法
現地払いがほとんどです。予約サイトはBooking.comかHostel Worldがおすすめです。サイトによって表示されるホステルが全然違ったりするので、どちらも使ってベストなホステルを選ぶとよいでしょう。ちなみに評価が8を切るホステルは相当汚いことがあるので、注意してくださいね。
住むように暮らす?家のようにくつろぐなら、”アパートメント(コンドミニアム)”
さて、次は全世界ではまだ発展していない宿泊形態、”アパートメント”をご紹介。こちらは「コンドミアム」とか「ステューディオ」などとも呼ばれ、普通のアパートを数人でシェアして使う宿泊です。中身はシェアハウスと同じなのですが、旅行中にシェアハウスなんて普通は一般的ではありませんよね。しかしヨーロッパはこれまた旅行業界が発達したおかげで、数泊でもシェアハウスができるプランがあります。そもそもシェアハウスをしたことがない人は面白い経験になりそうですね。
出典:「ローマインアパートメント バチカーノ」Booking.comより
アパートメントのプラン
アパートメント自体はあまり大きくないので数人でシェアする形になります。友達と予約したら貸切部屋のような感じに。朝食込みのところもあったり、こちらもアパートメントによって多種多様。イメージはB&Bと似ていますが、B&Bほどホストが介入しないところが特徴です。
アパートメントの予約方法
Booking.comから予約ができます。
日本のそれとほとんど同じ。安心安全の、”ホテル”
最後はおなじみのホテルです。ヨーロッパのホテルは日本のホテルと同じ感覚で使ってよいでしょう。というのも日本のホテルのほとんどはヨーロッパのものを参考にしているからです。いい値段を出せば素晴らしいサービスがありますし、そこそこだとそこそこのもの。ビジネスホテルっぽいのもヨーロッパには結構ありますよ。ヨーロッパのホテルのいいところは「朝食のクオリティがすごい」ところ。どの国のホテルも「その国独自の朝食文化」がありますが、ヨーロッパのそれはアメリカや日本と比べて桁違いに素晴らしいです。ぜひヨーロッパでホテルを取るなら「朝食込み」を試してみましょう。
コルマールで泊まった「Best Western Hotel」出典:Booking.comより
ホテルのプラン
ホテルのプランは日本とほとんど同じ。価格帯は日本より少し高いでしょうか。ダブルルーム一部屋1万円〜3万円が相場です。ヨーロッパのホテルは部屋が狭めで朝食はすごいって感じです。朝食なしプランでも、プラス10ユーロで朝食込みにできますので一回は試してください。ちなみに今回の旅行中に泊まった「Best Western Hotel」はヨーロッパ中どこにでもありますし、くどいようですが朝食が素晴らしかったのでお墨付きですよ。
ホテルの予約方法
ExpediaやBooking.comで予約しましょう。Expediaは事前オンライン決済、Booking.comは到着後支払いが基本。どちらのサイトも使いやすいので支払いのタイミングで自分に合う方を選ぶとよいでしょう。
ヨーロッパで考えられる宿泊形態まとめ
いかがでしたか?今回はヨーロッパ旅行中に宿泊可能な方法を5つお伝えしてきました。最初に紹介したオーベルジュは美食の地域ならではの最高に贅沢なプランですし、料理が好きな人だったらアパートメントを借りて地元のスーパーで揃えた食材を使って料理に凝るのもいいでしょう。
ヨーロッパは旅行産業が盛んなため、「いろんな方法で旅行を楽しむ」ことができます。自由度が高い地域ですので、ぜひ毎回コンセプトを持ってヨーロッパ旅行を楽しんでみることをお勧めします。